横浜市港北図書館~今日は港北図書館35歳の誕生日~ レポート | 図書館利用促進プロジェクト横浜・鎌倉版

図書館利用促進プロジェクト横浜・鎌倉版

永遠に残していかなければならない人類の知的所産「図書」。
さまざまな図書が集積する「図書館」のあり方が
近年、著しく変貌を遂げています。
図書館の魅力を再発見!
それが「図書館利用促進プロジェクト」の狙いです。


今年開館35周年を迎える横浜市港北図書館。

8月27日の開館記念日当日は以下のとおり、

図書館を舞台にさまざまなイベントが行われました。


「港北ふるさと映像アンコール上映会」

「港北昔話紙芝居をたのしもう!」

「祝35」人文字づくりに挑戦

「ジャグリングパフォーマンス」

「缶バッチ作成コーナー&物販コーナー」

「記念講演会《「まちライブラリーの可能性」 本でつなぐ、人をつなぐ 講師 礒井純充先生》」



木下館長始め図書館職員の皆さんはもちろんのこと、港北図書館友の会、港北ふるさとテレビ局、港北昔話紙芝居の会、街カフェミエルや図書館利用者の参加によって盛りだくさんの賑やかな一日となりました。

図書館や本をきっかけに人と人がつながる、そんなまちの姿を目指す横浜市港北図書館らしく、記念日の締めくくりは、まちライブラリーの提唱者・礒井純充氏による記念講演会「まちライブラリーの可能性 本でつなぐ、ひとをつなぐ」。会場となった地区センターレクホール(港北図書館3階)には、平日の18時半開始ながらまちと本に関心のある人約100人が集まっていました。

まちライブラリーとは、自宅やカフェ、オフィス、お寺などさまざまな場所で本棚を作り、メッセージをつけた本を持ち寄り交換しながら人と交流する「本を通して人と出会う」場のこと。2011年大阪で産声を上げてから全国に広がってきている現在の姿についてのお話は、自然とワクワクしてきて自分も何かできるのではないか、そんなふうに楽しくなる活気に満ちたものでした。まちライブラリーについての詳しい内容は礒井純充氏のご著書『本でひとをつなぐ まちライブラリーのつくりかた』(学芸出版社)にありますので、ぜひ読んでみてください。


また10月3日(土)大阪で開催される「第3回マイクロ・ライブラリーサミット2015 」には、この日のイベントでも紙芝居を披露していた「横浜市港北区昔ばなし紙芝居の会」が活動発表ライブラリーとして参加が決定しています。こちらも楽しみです。



今年4月に横浜市港北図書館に就任された木下豊館長は、アイディアと行動力にあふれ、着実にまちと人と本をつなげ始めていらっしゃいます。図書館を背負ってまちじゅう飛び回っている・・・そんな印象の館長さん。講演会で配布された資料には、木下館長が自分の足で探した、まちの「本が置いてあり、だれもがふらっと立ち寄れる場所」が掲載されていて、その熱意が伝わります。今後はさらに港北区内のブックカフェなどのリストもつくりたいとの構想も語ってくださいました。



図書館の持つ奥深い魅力と可能性はもちろんのこと、本とまちと人をつなぐ豊かさを感じさせてくれるイベントに満ちた、横浜市港北図書館35歳のアツい記念日でした。




礒井純充氏を囲んでの懇親会で


取材_安木由美子