翌朝。
昨日は帰ってから着替えもしないでお風呂にも入らないで、そのまま寝てしまった。
どうせ次の日が休みだからと諦めたんだと思う。
全く、ズボラというかめんどくさがり屋にも程がある。女子としてどうかしてる。
ゆっくり寝ててもいいのに、目覚ましをかけてないのに、6時半に目が覚める。
今日は確か直樹が家にいる日だ。普通にしていよう。普通に。ふつうに・・・。昨日のことは彼に悟られてはいけない。
――まだ隠そうとしている。スカイさんに言った時点でもう隠せないって分かっているのに。
顔を合わせたくなくて、2度寝しようと思ったけれど、こんな時に限って眠れない。
いつものように、普通に、と言い聞かせて階下に行った。
居間に行くと美紀さんしかいなかった。
「おはよう、裕歌ちゃん。ごはんの前にシャワー浴びる?」
そう言ってもらえて、先にシャワーを浴びることにした。
シャワーからあがっても優作さんと直樹がいなかった。
思い切って美紀さんに訊いてみた。
「優作さんは昨日残した仕事をしないといけないからって、早くに出たわ。直樹は夜釣りに行って、そのまま仕事に行くって言ってたわよ。」
2、3回うなずいて食卓に座った。
美紀さんもまだだったらしく朝食を食べ始めた。
最近仕事が忙しすぎてか、宿題は半分ほど残っていた。
今日は片づける良い日だと思って、英語や数学のテキストを一気に片づけた。
お昼時になって、美紀さんに呼ばれた。
美紀さんの元に行くと、出かけるわよ、と嬉しそうに笑いながら言った。