どのくらい時間が経ったんだろう。
外に出てからずっと植え込みに座り込んで、そのまま寝てしまったようだ。
頭がぼーっとして痛くて、何となくだるいから、風邪でも引いたかもしれない。
けれど、体が動かなくてどこにも行けない。
ただただ雨が止むことを待つしかできなかった。
いつ止むかな?と空を見上げたりしてみたけど、しんどくてうつむくとまた眠ってしまった。
「大丈夫ですか?大丈夫ですか!?」
体が揺らされているのに気づいて、何とかして目を開けると、自分より少し年上に見える男子が傘を私に傾けてくれていた。
「大丈夫ですか?すごく濡れてますよ。
立ち上がれますか?
僕、すぐそこのビルに入ってる会社のものなんですけど、とりあえず、そこまで行きましょう。
こんな所にずっといたら、風邪とか肺炎になってしまいますよ。」
何とか一度うなずくことができて、それからまた記憶が無くなった。寝てしまったようだ。
目を覚ますと、見慣れない天井が目に入った。
頭はまだ痛かったけれど、さっきよりはだいぶましになった。
起き上がると、スカイさんが私が起きたのに気付いたようだ。
「裕歌! お前はどれだけ心配させたら気が済むんだ!!」
第一声から怒ってる・・・。そりゃ怒るよね、こんなことしたんだもんね。
「今日はもうみんな帰らせたから、裕歌も帰れ。俺が家まで送ってやる。
明日も仕事休みにしたから、ゆっくり家で寝てろ。
間違っても、来るんじゃねーぞ。その時は俺が入り口で追い返すからな。」
言葉が怒ってる。でも、心は怒ってない。怒りは静まったようだ。
「立てるか?」
そう言って、スカイさんは手を貸してくれた。
その手に甘えさせてもらうことにした。
スカイさんは会議室から鞄を持ってきてくれているようで、そのままスカイさんの車に乗った。
外はまだ雨が降っていて、この雨は明日の朝まで続くと、ラジオが言っていた。