桜の花びらが散って葉桜になる頃、学校の帰り道。
「今日も夕陽、赤いね。それと、いつもより大きい気がしない?」
ホントだ
いやされる
「そういえば、夢人[ゆめと]の企画で、アルバム制作ってあったじゃん。あれ誰になったんだろうね。」
そんなのわかんないよ
誰がなっても いいものできると思うよ
「・・・裕歌[ひろか]って、ホントに“いい人”だよね。
その真っ白な感じが。それが、うちが好きなところなんだけど。」
・・・どういう意味?
「普通の人は、私の方がいいアルバム作れた!とか思うものなの。別に裕歌が普通の人じゃないって意味じゃないけど。」
ひとみも?
「どうだろうね。でも、嫉妬はしちゃうかも。
だって、ずっと夢人と一緒にいれるわけでしょ。」
ふぅーん
「さっき言ったことは忘れて!! 真っ白なのが裕歌のいいところだから。」
わかった。聞かなかったことにする。たぶん覚えてると思うけど。
そう書いた携帯のメール画面を笑って見せると、ひとみも、意外と黒いところもあるんだね、と笑って言った。
学校の帰り道、踏切を渡りきった所で、ひと みと別れた。
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