太陽のように高く、そして、優しく -38ページ目

太陽のように高く、そして、優しく

小説書いてます。読んでばっかりで書いたことは無いですが、頑張ってます!! 下手ですが、よかったら読んでってください。

 電話をかけてから6時間後。外もとっぷり暮れた頃、社長室に夢人とアルバム制作サポートメンバーの岡崎陽子が集まった。


 俺は、アルバム制作スタッフをお願いしていた女の子から返事が来た、とだけ言って、その手紙を夢人のリーダー瀬川直樹に渡した。読むと何も言わずに隣のメンバーに渡していく。5人とも、一瞬表情が固まったが、すぐに元に戻った。少し微笑んでいるようにも見える。


 最後に陽子さんが手紙が読み終えたのをみて、俺は始めた。


 「・・・っていうことなんだけど、どうする?」

 

 「断る理由なんてどこにもないじゃないですか。」


 間髪入れずに答えたのは、大宮怜[れい]だった。彼はグループ1の芸術肌で、アルバム制作でも、いつも中心となって計画を進めている人物だ。


 「アルバムのこと、僕たちのことを思って、わざわざこんな手紙書いてくれたんですよ。僕たちのアルバムのために何かしたいって。そう思ってなかったら、こんなことできません。この子以上の子なんていないと思います。」


 「じゃあ、この子で決まりってことでいいよね。」

 

 俺はそう言って5人を見ると、全員が大きくうなずいてくれた。


 しかし、不安そうな顔をしたメンバーが1人いた。彼は桐生[きりゅう]大輔。面倒見が良くて、周りに気遣いできる性格からか、心配そうに言った。

 

 「でも、その病気ってどんな病気なんですか。・・・心因性失声症って。」