太陽のように高く、そして、優しく -24ページ目

太陽のように高く、そして、優しく

小説書いてます。読んでばっかりで書いたことは無いですが、頑張ってます!! 下手ですが、よかったら読んでってください。

 多少迷ったけど、難なく押上駅に着いた。


 今度は、東京メトロ半蔵門線で終点まで30分ほど乗る。


 時間は少しかかるが、押上を選んだのは、下町に興味があったことと、家に誰かがいるという安心が欲しかったからかもしれない。


 平日の白昼。車内にはほとんど人がいなくて、うっかり寝てしまいそうな時に渋谷に着いた。


 明日からは早起きが始まる。


 下り過ごすことはないと思うが、遅刻するのは良くない。気を付けなければ。


 出口の目の前に見える大通りをまっすぐに進み、3つ目の角を曲がった先に見えるのが、sky academyの本社ビルだ。


 夏休みだからだろうか、本社ビルに併設されているショップには、女子学生がたくさん集まっていた。


 小学生から大学生まで・・・、さすがだ。


 そんな様子をよそに、出来るだけその人達に気づかれないように、正面入口へと向かう。


 

 本社ビルは、とにかく真っ白い建物だ。


 建てられたのは10年ほど前らしいが、くすんでいないその白さに目が奪われる。


 挨拶くらいしておこうかと思ったが、アポをとってないことに気づき、帰ろうを思った。


 その時だった。


 「もしかして、君が森崎裕歌さん?」


 振り返ってみると、入り口に、白髪によく似合うハットとスーツをカッコよく着こなした、まさに“紳士”が立っていた。


 「ようこそ、sky academyへ。

 俺が社長の、空井周一郎です。」


 

 私をこんなことに巻き込んだ張本人が、目の前に立っていた。


 これからこの人は私を、どんなところに連れて行くのだろう。