太陽のように高く、そして、優しく -23ページ目

太陽のように高く、そして、優しく

小説書いてます。読んでばっかりで書いたことは無いですが、頑張ってます!! 下手ですが、よかったら読んでってください。

 俺がそう言うと、彼女は少し戸惑った顔をしてから、1度うなずき、こちらへ歩みを進めた。


 彼女は鞄の中からケータイを取り出すと、少しボタンを打って、俺に見せた。


 森崎裕歌です

 1か月間よろしくお願いします


 読み終えて顔を見ると、彼女は深くお辞儀をした。


 「こちらこそよろしくね。

 もし、時間があったら、中案内するよ。」


 そう言うと、彼女はまたケータイを打った。


 お願いします


 

 30分ほど中を案内した。


 メインで使う会議室、食堂、膨大な数の楽曲が保管されている倉庫、音楽スタジオ、撮影スタジオ、衣装室、そして社長室。


 彼女は一歩一歩をゆっくり進めて、一度で場所と行き方を覚えているようだった。


 分からなくなったら、いつでも訊いてくれたら良いのに。


 ゆっくり話をしようと思って、食堂に併設されているカフェに行った。


 彼女を先に席に座らせて、俺はコーヒーと紅茶を買った。


 彼女の前に紅茶を差し出したが、彼女は口をつけなかった。


 俺がコーヒーを飲むと、彼女も砂糖を入れて一口飲んだ。


 ・・・君は一体どうしてそんなに大人なんだ。砂糖を入れるあたりは子どもらしいけど。


 「裕歌ちゃんが使いそうなところはだいたい案内したかな。分からなくなったら、また訊いてくれていいから。」


 そう言うと、彼女はうなずいた。

 「訊きたいこととかあったら、何でも答えるよ。」


 そう言うと、彼女は鞄の中から、小さめのノートとペンを取り出した。


 sky academy って名前は社長さんの名前から取ったんですか?


 「そうだよ。

 それと、空みたいにいろんな特徴をもった人が集まるところにしたいと思って。学校みたいな。

 ここの関連グループのビルが白いのも、それだからだよ。

 いろんな人を受け入れたいから、何色にも染まる白にしたんだ。」


 彼女は感心したように2,3回うなずくと、またペンを執った。


 深いですね

 ところで、社長さんのこと、なんとお呼びすれば良いですか。


 「何でもいいけど、『社長さん』は今でも慣れないからやめてほしいな。何か良いのないかな?」 


 すると、彼女は悩む様子もなく、こう書いた。


 スカイさん なんてどうでしょうか

 好きな作家さんの作品に空井君というキャラクターがいて

 スカイって呼ばれているんです


 「気に入った。今からそう呼んで。」


 彼女はとまどいながらも、小さくうなずいた。


 

 駅まで彼女を見送って、ビルに戻った。


 明日からどんな事件を起こしてくれるのか、楽しみだ。