言葉を紡ぐ #25.音楽な1日 | 太陽のように高く、そして、優しく

太陽のように高く、そして、優しく

小説書いてます。読んでばっかりで書いたことは無いですが、頑張ってます!! 下手ですが、よかったら読んでってください。

 今日、夢人が全員揃うことはなかった。


 午後から、大宮怜と高橋拓也が参加したが、瀬川直樹と桐生大輔は仕事で名古屋にいるらしい。


 2人は今日の夜に帰ってくるらしいので、5人が揃うのは明日以降とのことだ。



 今日は、会議室ではなく音楽スタジオで一日を過ごした。


 2、3日前に、アルバムに収録する新曲の候補曲を5人の声でレコーディングしたと聞いていたので、実際に聴いてみて、どれを選ぶか決めた。


 今回、選曲は夢人、スカイさんと私の7人で決めることになっている。


 今回のアルバムのテーマは、『夢人の今までとこれから』。


 デビューから今までに発売された全A面曲と新曲10曲を収録予定だ。


 その新曲のテーマは、『希望と・・・』。


 この『・・・』の部分が難しい。

 

 20以上ある候補曲を聴くと、夢、将来、不安、などなどさまざまな言葉が当てはまる。


 

 休憩を取りながら1曲1曲丁寧に聴き、ある程度自分の候補を決めると、もう6時になっていた。


 音楽プロデューサーの佐々木さんに勧められて、帰ることにした。


 外に出てみると、夕陽というには小さくて、太陽というには赤い、お日さまが私たちを照らしていた。


 押上に着いた頃にはすっかり大きな夕陽が西の空に現れているだろう。

 

 

 駅に着くと、仕事帰りの人、買い物帰りの人、遊んだ帰りの人でごった返していた。明らかに朝より人が多い。


 電車に乗っても座ることはできなくて、扉にもたれることになった。


 席が空いた頃には終点まであと1駅ほどしかなかったので、立ったままでいた。


 通勤ラッシュより帰宅ラッシュに悩まされると思った。


 

 駅の出口を出ると、大きな夕陽が出迎えてくれた。


 ずっと音楽スタジオにこもっていたことと30分ほど電車に揺られたことで疲れ切った体にその優しさが染みて、一瞬で疲れが吹き飛んだ。


 美紀さんはどんな料理を作ってくれているのだろう。


 家に戻る途中で煮物の匂いがして、ふとそんなことが考えてしまった。