さて、もう一冊を・・・![]()

小沼純一編「ジョン・ケージ 著作選」(ちくま学芸文庫 2009)
<内容>
ジョン・ケージの出現により、音楽を聴く、音を作る姿勢が決定的に変わった。彼は従来の作曲者主導による音楽の在り様に背を向け、あらゆる意図を排除するために作曲・演奏・鑑賞に「偶然性」を関与させることで因襲を打破した。「ひとつひとつの音は固有のものであって、ヨーロッパの歴史や理論を備えているわけではない。」この思想は、言葉としても残された。本書は単行本未収録作を中心に、彼の音楽論をはじめ、偏愛したキノコに関するエッセイ、革新的なテキストなど様々な形の言葉を集めたオリジナル編集。また編者による解説と年譜を付す。
<目次>
音楽愛好家の野外採集の友
合衆国に於ける実験音楽の歴史
実験的音楽ジョン・ケージ
ダニエル・シャルルの33の質問に対する60の答え
インタビュー集 ケージの音楽―1970年以降
われわれはどこで食べているのか?そしてなにを食べているのか?
作曲を回顧して
面白い構成の本であり、文字組版も目を惹く。
エリック・サティについて、ジョン・ケージが語った部分を引用してみたい!![]()
単純すぎて分析するまでもないとみなされてきた問題を、サティは避けていました。だからこそ、サティの作品は分析されずにきたのでしょう。しかし私は違いました。分析してみると、実にサティの曲は美しいのです。私もそうでしたが、サティは表層的な結果(音符)ではなく、リズム(音符のない時間)に基づく構造を採用したからだと思います。通常の意味では全く解析できないことを理由に、私の音楽をくだらないと言う批評家とは、別の立場で議論しているわけです。 (p.92)
なかなか含蓄のある文章で、すぐに理解するには難しいかも。。。![]()

ジョン・ケージ(1912-1992)
なお、ジョン・ケージは1989年第5回京都賞を受賞している。
わたしは、第1回のメシアン(イヴォンヌ・ロリオ夫人ともども)、第2回のイサム・ノグチは受賞記念講演を聴きに行ったけど。![]()
ちなみに、第3回受賞者はアンジェイ・ワイダだった。
ジョン・ケージは俳句に触発されて、こんな作品も作曲している。
「7つの俳句」
<エリック・サティ没後100年に寄せて!>・・・26

