さて、このあたりでオペラ作品の録音も聴いてみようか・・・!
先ずは、これから。
モーツアルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
フルトヴェングラー&ウィーンフィル(ザルツブルク音楽祭ライヴ:1950.7.27)
手元にあるのは、ARCHIPEL レーベルの3枚組である。
配役:
ティト・ゴッビ(ドン・ジョヴァンニ)、リューバ・ウェリッチュ(ドンナ・アンナ)、アントン・デルモータ(ドン・オッターヴィオ)、ヨゼフ・グラインドル(騎士長)、エリザベート・シュワルツコップ(ドンナ・エルヴィーラ)、エーリッヒ・クンツ(レポレロ)、イルムガート・ゼーフリート(ツェルリーナ)、アルフレッド・ポエル(マゼット)
モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」は、最もフルトヴェングラーにこそふさわしい人間ドラマのオペラ。1950年、53年、54年と3種のザルツブルク音楽祭ライヴが存在しますが、音の良さ、歌手陣の出来を含めて、最晩年のこのライヴは圧倒的なものとして有名な名演です。
・・・とはいえ、1950年盤のほうも、クンツの洗練されたレポレロ、ヴェリッチュのあでやかなドンナ・アンナが捨てがたい。
ドン・ジョヴァンニは原則としてバリトン歌手が演じるのが望ましい。そのほうがレポレロ、騎士長のバスの声と対比ができるからである。しかしゴッビのドン・ジョヴァンニは知的で権威があるものの、あまりにサディスティックである。幕開けの場面で、アンナにひっかかれながらもみあい、あげくに騎士長を刺し殺すのだが、そこで喜びを感じているかのような印象を受ける。・・・(アードイン p.144)
ティト・ゴッビ(1913-1984)
これは、シエピ(1953年盤)との比較として。
シュヴァルツコップの名唱も・・・(たぶん、1953年盤)。
<フルトヴェングラー没後70年に寄せて・・・!>・・・11