フルトヴェングラーの「田園」を聴く・・・! | マンボウのブログ

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「運命」を聴いたあとは、「田園」も聴いてみることにしようか。チョキ

 

 

手元には、戦後に録音されたベルリン・フィル(1947年録音)と、ウィーンフィル(1952年録音)のディスクがある。

 

 

   ベートーヴェン : 交響曲第5番「運命」, 第6番「田園」 フルトヴェングラー ベルリン・フィル ティタニアパラスト(1947) Tahra  KKCC-4232の落札情報詳細 - ヤフオク落札価格検索 オークフリー

 

ヘッドフォンベートーヴェン「交響曲第6番<田園>」

フルトヴェングラー&ベルリン・フィル(1947.5.25L)

 

 

 

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ヘッドフォンベートーヴェン「交響曲第6番<田園>」

フルトヴェングラー&ウィーンフィル(1952.11.24-5, 12.1)・・・<CD-4>

 

 

どちらも、「運命」のところで紹介したディスクでありセットだ。

 

 

宇野功芳はこう語っている。(「私のフルトヴェングラー」)

 

   メモ・・・スタジオ録音であるにも拘らず、彼が十二分に個性を羽ばたかせたのは、1952年の「田園」と1950年の「第七」だ。「田園」の第一楽章のテンポは、その指揮者が散歩するときの速さに比例する、と語ったのは近衛秀麿であるが、自然の中での散歩が大好きだったフルトヴェングラーはよほどゆっくり歩いたのだろうか。何しろスコアに指定された4分音符=66に対して、40で出発するのだからいかにスロー・テンポであるかが分るだろう。その深沈たること無類であり、「田園に着いたときの愉しい気分」などという標題はどこかに消しとんでしまっている。僕はワルターやシューリヒトのような爽やかなテンポももちろん好きだし、自分で演奏するとすれば当然そのようになるはずだが、フルトヴェングラーの何か別世界に連れ去られるようなテンポもたまらない。その別世界とはもちろんフルトヴェングラーの心の世界であろう。終楽章の激しい動きも、「田園交響曲」の常識を超えた彼ならではの芸術なのである。・・・(p.33-4)

 

 

 

 

 

遅めのテンポだけど、何だか散歩しているフルトヴェングラーの足取りや息づかいまでが伝わってくるような演奏かな。。。心拍数まで数えられそうな(^^)口笛

 

音質も良くて、ウィーンフィルの響きも堪能でき、「田園」の一つの極致だろうと思えるわ!グッ

フルトヴェングラーの名演・名盤の一つに挙げられるだろう。

 

 

 

なお、戦後まもなくのティタニア・パラストにおけるベルリン・フィルの演奏は、やはり遅めのテンポで推移する。個人的には、もっと颯爽とした演奏の方が好み(カルロス・クライバーのライヴ盤!)だけど、フルトヴェングラーの呼吸が感じられるのも良しだろうか。合格

 

 

 

 

   <フルトヴェングラー没後70年に寄せて・・・!>・・・9