京都府立堂本印象美術館(所在地:京都府京都市北区 https://insho-domoto.com/ )は、特別企画展「渡辺信喜 四季の譜 京都府立堂本印象美術館 現代作家展」、同時開催「第7回野外彫刻展」を、会期:2024年3月20日(水・祝)~2024年5月17日(金)にて開催いたします。
【展覧会概要】
芸術の発展に貢献する場として活用してほしいという堂本印象(1891-1975)の想いを受け継ぎ、「京都府立堂本印象美術館 現代作家展」を開催します。
1回目は、優美な色彩による花の絵の画家として知られ、現在、京都の日本画の重鎮として活躍する渡辺信喜(1941-)をとりあげます。京都の仏画師の家に生まれた渡辺は、京都市立美術大学(現 京都市立芸術大学)卒業後、京都画壇の山口華楊に師事します。自然との共生を大切にする京都ならではの風土を愛するとともに、師華楊の薫陶を受け日本画材の持つ魅力を再認識し、優美な色彩に裏打ちされた独自の画境を拓きました。日展を舞台に活躍する傍ら、1984年には所属を越えた東西の日本画家たちによる「横の会」に参加して新しい日本画の在り方を目指して活動し、さらに解散後は、京都の日本画を活性させるため、横の会のメンバーらとともに「NEXT」を結成しました。こうした創作活動の一方で、京都精華大学で教鞭を執り、後進の育成にも尽力しました。現在は日展理事、京都日本画家協会理事長をつとめています。本展では、43歳の時に発表し、日展特選を受賞した「林檎」をはじめ、横の会、NEXTの出品作の他、日展の内閣総理大臣賞受賞作「夏草」など代表作を展示します。
渡辺信喜 「夏草」 平成27年 郷さくら美術館蔵(日展で内閣総理大臣賞を受賞した代表作)
<関連イベント>
●作家(渡辺信喜)によるスペシャルギャラリートーク(参加費・申込不要、要入場券)
日時:2024年3月30日(土)14:00~
2024年4月27日(土)14:00~
場所:2階展示室
このイベントにぎりぎり間に合って、陳列されている作品の作家による解説を聞く。この館の学芸員の方がインタビュアーになって作家さんからの話を引き出すコンビが良かったなあ。
渡辺信喜(1941- )
一通りトークが終わってから、お誘いを受けた陶芸作家さんらと共に渡辺さんを交えていろんな話に花を咲かせる。
【併催】
●第7回野外彫刻展
2024年3月20日(水・祝)~2024年5月17日(金)
場所:美術館庭園【入場無料】
主催:京都府、京都彫刻家協会、
京都府立堂本印象美術館(指定管理者:公益財団法人京都文化財団)
助成:一般財団法人地域創造