「世界の源氏物語」を読む・・・! | マンボウのブログ

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フラヌールの視界から、さまざまな事象に遊ぶ

ランダムハウス講談社MOOKから、こんな興味深い本が出ている。

それで、図書館から借りてきた。右差し

 

 

   世界の源氏物語 (ランダムハウス講談社MOOK)

 

 

本野村伸一(編)『世界の源氏物語』(ランダムハウス講談社 2008)

 

<目次>

・源氏物語をいける 作品・池坊由紀

・源氏物語の色 作品・吉岡幸雄

・世界の古典としての源氏物語 ドナルド・キーン

・わたしと源氏物語 瀬戸内寂聴

一部 世界文学のなかの源氏物語

二部 アーサー・ウェイリーの衝撃

三部 絵で読む源氏物語

四部 源氏物語と伝統芸道

五部 源氏の意匠

六部 『源氏物語』を旅する

七部 『源氏物語』年立

 

 

まさに、現代の視点から多角的に捉えた『源氏物語』である。びっくり

 

  ドナルド・キーン

  瀬戸内寂聴

  芳賀徹

  平川祐弘

  杉本秀太郎

  小町谷照彦

  朧谷壽

  山本淳子

  土井久美子

 

という錚々たる論客を要した布陣である!OK

 

本「2017パリ・シンポジウム」の本でも、このMOOKが紹介されている。

 

  むらさき音符「画期的なフランス語新訳『源氏物語』 タイトルは『Le Roman du Genji』・・・(p.38-43)

    出席者:アンヌ・バヤール=坂井、ミシェル・ヴィエイヤール=バロン、ダニエル・ストリューブ、寺田澄江、エステル・レジェリー=ボエール

 

 

画像

 

 

      Le dit du Genji illustré par la peinture traditionnelle japonaise (源氏物語・フランス語訳)

 

本ルネ・シフェール訳 『Le Dit du Genji』(1988)

 

 

シフェールによる新訳が、もはや時代にそぐわなくなってきている、ということで新訳プロジェクトが上の5名の研究者たちによって動き出している。時代の流れと変遷が、新たな訳を待望しているということであろうか。あくまで源氏研究プロジェクトの一環としての翻訳作業のようだ(2008年現在)。OK

 

 

ほぼ全体の三分の一のページが「絵で読む源氏物語」(p.60-111)に費やされていて、眺めているだけでも愉しい。絵巻や屏風などに描かれた源氏物語のさまざまなシーンが目を惹く。口笛

 

なお、「アーサー・ウェイリーの衝撃」(p.44-59)も参考になるかも。。。グラサン

 

 

 

 

   <「源氏物語」を愉しむ!>・・・補遺5