カラヤン盤「パルジファル」を聴く・・・! | マンボウのブログ

マンボウのブログ

フラヌールの視界から、さまざまな事象に遊ぶ

「パルジファル」の4つの全曲盤を選択するのに、クナッパーツブッシュ新旧両盤ともう一つはすぐに決まったのだけど、あと一つをどの盤から選ぶか迷った末にこれに落ち着いた。チョキ

 

 

   『パルジファル』抜粋 カラヤン&ベルリン・フィル、P.ホフマン、モル、他(1979-80 ステレオ)

 

 

ヘッドフォンワーグナー:『パルジファル』

 パルジファル:ペーター・ホフマン(テノール)
 クンドリ:ドゥニャ・ヴェイソヴィチ(ソプラノ)
 グルネマンツ:クルト・モル(バス)
 アンフォルタス:ヨセ・ヴァン・ダム(バリトン)
 クリングゾル:ジークムント・ニムスゲルン(バリトン)
 ティトゥレル:ヴィクター・フォン・ハーレム(バス)
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団(合唱指揮:ヴァルター・ハーゲン=グロル)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

 録音時期:1979年12月、1980年1月、4月、7月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 

 

   Wagner “Parsifal” Prelude /Karajan/Wien Live 1961 ワーグナー「パルジファル」1幕前奏曲 カラヤン/ウィーンライブ  - YouTube さん

 

   ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)

 

 

私は、あまりカラヤンを好まないのだけど、帝王の録音も一つくらいは入れたいと思い、この録音を選んだ次第である。ウシシ

 

 

 

 

 

クナッパーツブッシュ新盤から20年ほどが経過して、時代は変わったなあという感慨を抱かせるカラヤン盤の演奏である。クナッパーツブッシュ盤が叙事詩的なのに対し、カラヤン盤は抒情詩的なのだ!

 

美しさを徹底的に追求したカラヤンの美学が感じられるかな。。。OK

 

 

 

 

 

フィナーレだけでも耳を傾けてみようか。。。

 

 

 

   リヒャルト・ワーグナーの楽劇/カール・ダールハウス 好村冨士彦/小田智敏訳‹‹古書 古本 買取 神田神保町・池袋 : 夏目書房 さん

 

本カール・ダールハウス「リヒャルト・ワーグナーの楽劇」(音楽之友社 1995)

 

 

   メモ・・・ダールハウスの代表作であると同時にワーグナー論の新たなスタンダードでもある画期的な研究書、待望の完訳。・・・(裏ジャケットから)

 

 

このちょっと難しそうな本から引用してみよう。

 

 

   メモ・・・<パルジファル>は総括の作品、つまり過去にさかのぼって収拾し結合する作品である。この素材にワーグナーはすでに1845年、<タンホイザー>が完結し<ローエングリン>が構想された頃から、思いをめぐらしていた。この両作品と<パルジファル>との内的な結びつきは明らかであるワーグナーの全作品には、彼自身了解していたように、神話体系に向かう傾向、つまり個々のドラマを越えて一つの文学的な傾向がある)。「地獄のバラ」であるクンドリーは第2のヴェーヌスであり、(中略) 他方で「純粋無垢の愚か者」であるパルジファルは、野生状態のうちに成長し彼自身は知らない世界を救済する使命を授かっており、これは第2のジークフリートである。・・・(p.182-3)

 

 

 

 

   <ワーグナーを聴こう!>・・・11