数年前のある日、娘から「源氏物語って帝の側室の息子が、不倫しまくっている話なんでしょ帝の妻とまで
どんなところが人気なの
」と聞かれました
だよね~コンプライアンスに厳しく、あらゆる差別を無くし、多様に生きる事を目指す令和世代には
こんな男が居たのは仕方ないにせよ、女性読者に人気なのは何で
素朴な疑問にも頷けますが、教えてあげる
全てのセンスが詰まっているお洒落本だったの
衣の色合わせや組み合わせ
和歌の教養:言葉の選び方や渡し方
御所内の設え、家具や遊具
プレゼント
美髪への拘り
食事
会話
プライドの持ち方
などなどを、光源氏目線で解説されている本なのです
当時、源氏物語最新号に出た色柄の着物が流行ったと、読んだ事があります
勿論、不倫、ロリコン、政治など、スキャンダラスなジェットコースター展開も人気の要因で、流行作家だった紫式部に清少納言が「品がない」と、嫉妬した言う話も含めて、当時の女性達のワクワクを、源氏物語を読むと体感出来ますよ
2日前の投稿で「漫画も本も同格で、内容が分って楽しめるのは同じ」と書きましたが、正直、源氏物語については小説を読まないと、そのセンスを実感出来ません←三国志も含め、小説が原作はどれもそうだと思います
写真の円地源氏完結セットは、1985年に「円地文子が若い人の為に現代文で書いた」と発行され、私は翌1986年に近所の本屋で父に買ってもらった思い出の本です
夏休みの読書にもお薦めですよ~
追記:この投稿にあたり発行年度を確認する為、久しぶりに本を開いたら・・・
円地文子さんって、今日までずっと「えんじふみこ」だと思っていたら「えんちふみこ」だったのが今日の学び