自宅のテーブルに積まれていた、図書館から借りたらしい本の山の一冊に三浦しをん著「舟を編む」キョロキョロ

 

読みそびれていたわ、どれどれ(茨城へ行く電車の往復で読んだ)

 

定年間際の辞書編集者が、新しく作る辞書「大渡海」の編集者に、27歳の、変わった性格の方向性が辞書作りに最適な青年・馬締をスカウトする。日本語研究に生涯を捧げる老学者や、馬締の同期・西岡など、一癖ある面々が、各々の情熱と協力で長い年月を掛けて辞書を作り上げる物語 

 

①情報・・・辞書について考える事などなかったので、とても興味深い内容

②文体・・・ラノベはてなマークくらい軽くてびっくり。本の賞を受賞するような作品に「重厚感」の思い込みがあったと反省

③でもコレは純文学だと思った・・・人々の心の襞、切なさ、純粋さ、芸術性(辞書にまつわる言葉選びや単語の用法など)は、深い内容でした

④時折挟まれる突っ込みの種類が山田詠美的に感じるのは私だけかなはてなマーク

 

小説全般に見て、文体は、時代と共に軽く口語調になっていますが、心に響く言葉選びや、不意の「キュン」の入れ方は不変ですねラブ

 

 

 

映画化の時のキャストを見て、馬締役を松田龍平って「他に選択肢ない」くらいピッタリだと思いました恋の矢