こんにちは、リブラです。
今回から、ジェームズ・クリアー著「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説をしていきます。
第6章 モチベーションを過大評価せず、環境を重視する
マサチューセッツ総合病院の医師ソーンダイクは、何千人もの病院スタッフや来院患者の食習慣を、意志やモチベーションを少しも変えずに改善できるアイディアを思いつきました。
その方法は、病院のカフェテリアの「選択の構成」を変えることでした。
最初の実験は、水のボトルと炭酸飲料のボトルの置き場をカフェテリア利用者に知られぬように変えてしまうことでした。
レジの横にあった炭酸飲料の冷蔵庫に置くのは水のボトルだけにして、料理の側にも水のボトルの籠を置きました。
すると、炭酸飲料の売れ行きが下がり、水のボトルの売れ行きが上がりました。
次はカフェテリアの料理にも同じ方法を取りました。
すると、利用者は見やすい場所で取りやすいところの料理を選択する傾向が明らかになりました。
人はものを選ぶとき、それが何かというより、そこにあるからだという理由で選ぶことが多いのです。
経済学者が「誘発的衝動購買」と呼ぶ現象も、その商品が欲しいからではなく、どのように見せられたかによって買うというものです。
わたしたちの毎日の行動は、目的のある動因や選択ではなく、最も目につく選択肢によって決められています。
このことから、取り巻く環境に望む習慣の引き金となるきっかけがたくさん散りばめられていると、その習慣を身につけることに大きく役立つことがわかります。
そうは言っても、ほとんどの人が他人が作ってくれた世界に生きています。
望まない習慣の引き金となるきっかけがたくさん散りばめられた環境に、それと知らずに住んでいることもあります。
ですから、「環境作りによって、主導権を取り戻し、自分の人生を設計することができるのだ」という意識を持つことが必要です。
新しい習慣を身につけることをきっかけにして、世界を消費するだけでなく、自分の世界の設計者になるのです。
環境作りで効果的なのは、「ひとつの場所に、ひとつの使い方」を割り振り、望む習慣のきっかけを与えることです。
行動は環境にあるもので決まるのではなく、物との関係で決まります。
ある人にとって、ソファは毎晩1時間本を読む場所で、他の人にとってはテレビを見ながらアイスクリームを食べる場所かもしれません。
ソファで本を読む人はソファに座ると本を読む気分になり、ソファでテレビを観る人はソファに座るとすぐテレビのリモコンに手を伸ばします。
同じソファでも、読書の習慣の味方になる場合と邪魔をする場合があるのです。
新しい習慣を身につけようというときは、この部屋に入ったら、この椅子に座ったら、このノートを使うときはとか、専用のきっかけを与える環境作りを意識すると効果的です。
ー「複利で伸びる1つの習慣」より引用ー
家の中に居ても、ネットのトレンドワードが、動画のCMが、外に出れば至る所に「誘発的衝動購買」のきっかけが散りばめられています。
この社会の中で育てばよく目にするもの・聴こえるものを無意識に選びたくなるのも無理はありません。
わたしたちは、見える個別の肉体と見えない個別の潜在意識を持ちますが、潜在意識は集合意識と接続しているので無意識の領域ではひとつにつながっています。
多数の人々の潜在意識の集合体が個別の潜在意識に影響を及ぼし、その影響が衝動や行動になって現れることがあるのです。
モチベーションも集合意識の影響を受けて潜在意識に湧いてくることがあります。
わたしたちの顕在意識は、物質世界を重視するので個として自分の意志で選んでいるつもりですが、潜在意識の影響をかなり受けて選んでいます。
合理的に考えて「これがいい!」と判断しても、「なんとなく、こっちに惹かれる!」という思いがよぎると、迷ったあげく「なんとなく惹かれる」方を選んだりします。
その現象が、この章で言われている、
「行動は環境にあるもので決まるのではなく、物との関係で決まる」です。
「物との関係」とは、物質世界の「物」に対する潜在意識の「思い」です。
長く使っている物に愛着が湧くのも、手づくりのおにぎりにほっこりするのも「物」に対する潜在意識の「思い」です。
この「物」に対する「思い」を無視してしまうと、潜在意識は顕在意識と協力することを拒みます。
新しい習慣を取り入れようと顕在意識が計画しても、つい、環境に散りばめられた古い習慣のきっかけの方に潜在意識が誘導し、行動させてしまいます。
習慣は、全意識の95%を占める潜在意識が自動運転で作業するシステムです。
指令を出すのは顕在意識でも、実際の働きは潜在意識でなされます。
ですから、顕在意識と潜在意識の共同創造が行われないと、新しい習慣は身につきません。
別の言い方をすると、新しい習慣を身につけるプロセスは、顕在意識と潜在意識の信頼構築の絶好の機会でもあるのです。
顕在意識と潜在意識の信頼構築がなされると、意図的にキバリオンの「両性の法則(ジェンダーの法則)」が働くようにできます。
「両性の法則(ジェンダーの法則)」とは、陰陽の法則ことです。
陽は陰を惹きつけ、陰も陽を惹きつけ、極性の異なるもの同士が相補的に結合し、大きなパワーを生む法則です。
本来、わたしたちの顕在意識の陽の性質が、自身の潜在意識の陰の性質と惹きつけ合い、共同創造をするシステムでした。
ところが、社会に守られて生きるようなると、自身の顕在意識が考えて指示を出すよりも、社会のしくみに合わせた指示を顕在意識が出すようになります。
それが当然のようになると、顕在意識は、自身の潜在意識の意向に合わせた指示よりも、社会や身近な人間関係の意向を尊重した指示を出すようになります。
身体と潜在意識は疲れて休みたがっていても、自身の働きを待っている人や約束をした人がいるならばそれを優先するべきと、顕在意識は、外側の世界を優先して自身の潜在意識の意向を無視してしまう傾向があります。
そのような状態が続くと、潜在意識は自身の顕在意識の指示に疑いを持つようになります。
自分を信用できない状態=自信がない状態になります。
すると、自身の顕在意識の考えよりも、他者の情報やアドバイスの方を信用して、それを実行するようになります。
そこに「両性の法則」が働くと、信じている他者や強い集合意識の働きかけに潜在意識が自動的に惹きつけられて行動してしまう状態を作ります。
必要と思っていないのに、CMで繰り返し見聞きするものを買ってしまったり、流行りのものを衝動買いするのは、自身の顕在意識の指示を無視して、潜在意識が勝手に行動に走っている状態です。
新しい習慣を身につけようという気持ちになったら、自身の潜在意識との仲直りの意味も込めて、行動のきっかけを散りばめた環境作りから、「物との関係」を意識してセッティングしてみましょう。
この時間、この場所、この道具なら、こんな思いが上がってくるという「物」を、自身の潜在意識の意向を感覚や感情で感じならがら選んでみましょう。
きっと、「物との関係」に惹きつけられて、潜在意識が新しい習慣に向けた共同創造を始めてくれるはずです。
次回も「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説を予定しています。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
詳しくはこちらをご覧ください。
新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
