こんにちは、リブラです。
今回も、ジェームズ・クリアー著「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説をしていきます。
第7章 自制心を保つコツ
ヘロイン中毒は永遠に治らないと言われていましたが、アメリカのベトナム帰還兵の10人中9人までが、帰国後ヘロインの常用をやめることができたという調査結果が出ました。
一方、戦争とは無関係で、家でヘロイン中毒になった常用者は、病院や更生施設でヘロインをやめることができても、家に帰ると90%の人がヘロイン中毒に戻りました。
ベトナム帰還兵の場合、戦地ではストレス対処にヘロインを常用するのが普通だったのを、帰国後はヘロインを常用する方が異常という環境の劇的な変化が、高い確率でヘロインをやめることができた理由と考えられました。
ヘロイン中毒患者も病院や更生施設にいる間は環境の劇的な変化がありましたが、かれらの帰る家がヘロインを常習する環境にあるので更生が難しかったようです。
この結果からわかることは、習慣を変えるとき自制心はあまり役立たないということです。
自制心は短期戦略であり、長期的なものではないのです。
自制心で1度か2度の誘惑には勝てるかもしれませんが、毎回欲求を抑えるほどの意志力は期待できません。
ですから、自制心を保つコツは、環境を整えることにエネルギーを使うことです。
誘惑に抵抗するより、避ける方が簡単なのです。
行動変化の第1法則「はっきりさせる」を使い、望む習慣のきっかけとなる物を見える所に設置しましょう。
また、行動変化の第1法則の逆「見えないようにする」を使い、誘惑のきっかけとなる物を撤去したり、しまい込んだりして目に触れないようにしましょう。
ー「複利で伸びる1つの習慣」より引用ー
自制心という言葉には、コントロールのイメージが連想されます。
明らかに、顕在意識向けの言葉です。
けれども、習慣は、顕在意識の指示を潜在意識のシステムで自動運転するのですから、コントロールは介入できません。
自制心は潜在意識では役に立たないのです。
役に立たないばかりか、むしろ逆効果ですらあります。
「やめなければいけない!」「やってはいけない!」と思う度に、禁止している対象に繰り返し注目しますから、やめたい習慣発動のきっかけを与えてしまいます。
それに、潜在意識は非常に素直なので、言葉は肯定文しか通用しません。
「ピンクの象を想像しないで!」というと、潜在意識は普通の象ではなく、ピンクの象のイメージを浮かべてしまいます。
潜在意識の世界では、禁止の否定文も、「もしも」の仮定文も、「~になるだろう」の未来文も、言葉はみんな肯定文に変換されて伝わるのです。
「嫌いな人に会わないようにしよう」と思うと、なぜかその人と居合わせるようになってしまうのも、潜在意識の働きが裏目に出たものです。
意識の95%を占める潜在意識の力は絶大ですが、
顕在意識では当然のことが、潜在意識では困難であったり、顕在意識にとって価値あることが、潜在意識にとっては価値無しだったり、互いにあべこべの世界観なので、一致する方が稀です。
ですから、新しい習慣を身につける機会に顕在意識と潜在意識を共同創造させようというならば、得意な分野を担当してもらい、不得手な分野はお任せでコントロールをしない方がうまく運びます。
顕在意識は司令官の役割なので指示を出すだけ出したら、後は部下である潜在意識を信じてお任せ、というパターンが最も理想的です。
部下(潜在意識)との信頼関係がイマイチの場合は、誘惑しそうなきっかけを撤去した上で「○○を選んでもいいし、△△を選んでもいい」と「選択の自由」を与えると、潜在意識のやる気を削がずに働いてもらえます。
それから、見えない部分で24時間働いてくれる部下(潜在意識)と身体に感謝をすることも忘れてはいけません。
あまりに自然な自動運転で働いているため、それが当たり前になってしまい、不都合なことが起きたり、体調不良を起こしたときぐらしか気に留めなかったりします。
これでは、顕在意識と潜在意識の協調関係にヒビが入ります。
部下(潜在意識)や身体の日常の働きに労をねぎらうのも、司令官(顕在意識)の務めです。
感謝のエネルギーは全てを癒し、心と身体と魂意識をひとつにします。
次回も「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説を予定しています。
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