こんにちは、リブラです。今回は、ナポレオン・ヒルの「悪魔を出し抜け!」第11章の解説です。
ヒル「失敗はいかにして人間をヒプノティック・リズムの呪縛から解き放つのですか?」
悪魔「失敗によって土壇場まで追い詰められた人間は、恐怖心を払拭し、別の方向へと進み出すことができるようになる。
結局失敗は、それまで持っていた目標や、その目標を達成するための計画が誤りだったことを示しているにすぎない。
それまでただ習慣で歩いていた道がとうとう行き止まりに来てしまった、その状態が失敗なのだ。
行き止まりまで来てしまったら、その道は諦めて、別の道を行くしかない。
それが新たなリズムを作り出すということなのだ。
失敗によって人間は、自分が意思の力をどれほど持っているか試される。
さらに、失敗することがなければ決して知ることのなかった多くの真実も学ぶことになる。
また、失敗によって多くの人間が、自制心の重要性を知るようになる。
自制心のない人間は、ヒプノティック・リズムに取り込まれたが最後、後戻りすることはできなくなる。
成功は常に、過去に経験した失敗の数にぴったりと比例しているのだ。
ヒル「失敗の持つメリットはそれだけですか?」
悪魔「いや、話はまだこれからだ。
大自然が病気を使って人間の身体のリズムを崩すと、細胞や内臓の関係が乱れる。
大自然が経済不況を使って集団の意識のリズムを崩すと、経済的、社会的、政治的活動の場における人間関係が乱れる。
また、大自然が失敗を使って否定的思考のリズムを崩すと、人間は自分の意識とうまくつながることができなくなる。
すべての物質、エネルギー、思考の力は、その大自然の法則により常に変化していることがわかるだろう。
全宇宙において永遠に変わらないのは変化だけだ。
その変化によって、あらゆる原子も、あらゆるエネルギーも、互いの関係を適正に保つことができる。
また、何度失敗を繰り返そうと、どんなに打ちのめされようと、人間が他の人間と適正な関係を保つことができるのも、こうやってあらゆるものが変化しているからなのだ。
1929年に起こった世界恐慌のように、失敗が国単位ともなると、状況は完全に大自然の計画に同調し、人間が持っていた古い習慣はすべて破壊され、至る所に新たなチャンスがもたらされるようになる」
ー「悪魔を出し抜け!」第11章よりー
ヒプノティック・リズム(集合意識による集団催眠の状態)は、誰しも抗うことはできません。
でも、自分が向かおうとしている方向と一致した流れを持っているヒプノティック・リズムに乗れば、スムーズに目的に達することができます。
ただし、元々自分の明確な目標も定まらないまま、大衆意識に誘導されてヒプノティック・リズムに乗ってしまった場合、その波に乗っていていいのか、別な波に乗り替えた方がいいのかもわからなければ、そのまま終点(人生の終わり)まで流されていくしかありません。
<逆境・敗北・失敗>のメリットは、間違って乗ってしまった電車が終点まで行く前に、途中の駅で故障して止まって降ろされるような感じです。降ろされてみて、やっとその方向が自分の望むコースでないことに気がつくのです。
ヒプノティック・リズムは悪魔が言うように、大自然の法則です。
大自然の法則は地球転生のゲームルールですから、抗ったり恐れたりするのではなく、うまく利用して楽しく遊ぶ方が得策です。
これがわかっていれば、<逆境・敗北・失敗>に遭遇したときは取り乱されずに、「なんか、方向性が間違っていたのかな?この波の行き着く先のゴールに、ほんとうに行きたかったのだろうか?そもそもなんでこのゴールを目指したのだろう?」と再検討することができます。
その問いかけによりその目的が、大衆意識の先導に乗って「人並みの幸せ」を目指しただけなのか、自分の本質(魂意識)が目指したのかがわかります。
自分の本質(魂意識)が目指したゴールなら、乗っていた波がストップしてしまっても、諦めきれず、是が非でもそこに向かおうとします。また、魂意識もちゃんとそのゴールに到達できる別な流れを用意しているのでそこに誘導されます。
大衆意識の先導に踊らされて目指したゴールの場合は、<逆境・敗北・失敗>で途中下車させられると、<逆境・敗北・失敗>に対する失望や挫折で前に進むのが怖くなります。
もう、2度と失望や挫折を味わないようにと、<逆境・敗北・失敗>に遭わない波を選ぶことにエネルギーを費やしてしまうのです。
でも、そうして選んで乗ったヒプノティック・リズムの波は、必ず<逆境・敗北・失敗>で途中下車を余儀なくされます。
なぜなら、<逆境・敗北・失敗>は避けるべきものではなく、「魂意識が目指す方向からズレている」ことを示す標識だからです。<逆境・敗北・失敗>は「真の目的を明確にして、魂意識が用意した波に乗れ!」というサインなのです。
もちろん、たとえ魂意識が用意した波に乗っていても、<逆境・敗北・失敗>に遭遇します。目的に向かうことを阻まれ嫌な気分やネガティブな感情に襲われることもあります。
でも、それは、自身のエゴと魂意識の意向のズレを伝えてくれる標識だと思えば、「その<逆境・敗北・失敗>さえなければ、この目的を達成できたのに!」とか、「<逆境・敗北・失敗>のリスクが少ない波を選ばなければ!」という思い煩わされることはないでしょう。
ヒプノティック・リズムは大自然の法則ですから、「大いなる存在」の分霊である魂意識は最も目的に適う波がどれで、どのタイミングで来るのかも知っています。
わたしたちのエゴはそれを知らないから、<逆境・敗北・失敗>を忌み嫌い、そこから学ぼうとせず、リスク回避する方法ばかりを提案するのです。
トートタロットの10番運命の輪(フォーチュン)は、トランシットの天体とヒプノティック・リズムと運の関係を1枚の絵札でよく表しています。
天に輝く星の星気(アストラル)の波動がヒプノティック・リズムの波を作り出し、運命の輪を回しています。
そのとき、たまたま頂点にいたスフインクスは、自分の力でてっぺんを取ったと勘違いして、いつまでもその位置に安泰でいられると思い込みます。
サルは、少し前までスフィンクスが今いる頂点にいました。
だから、少し頑張って手を伸ばせば、その座に返り咲けるだろうと運命の輪の流れに抗います。
どんなに頑張っても、これからサルが向かうのはどん底なのです。
1度どん底を味わ合わってみないと、どん底から学ぼうとせず、恐れ続けるからです。
そして、どん底にいるワニはそこで定着してしまい、下ばかり見て這い上がる準備もしていません。
それでも運命の輪は容赦なく回り続けて、ワニは尻尾から頂点に突入することになります。
たえず回り続け変化を促すサイクルの中では、いま、自分は「どこにいて、どこを目指しているのか」がわかっているのといないのかが、ヒプノティック・リズムの波をうまく利用できるのか、望まぬとこに流されるかの分れ道になるのです。
星を見て方針を決めるときは、エゴの目的に振り回されないことが肝心です。
トランシットの(運行中の)天体をどう活かすかは、本人の自由意思ですが、ホロスコープは魂意識のブループリントであって、エゴのブループリントではありません。
魂意識は、物質世界の成功や安泰しか望んでいないエゴに、精神的な成長を促すために人生を計画しています。
だからわたしたちの人生は、<逆境・敗北・失敗>を盛りだくさん体験します。
その<逆境・敗北・失敗>の経験から、わたしたちのエゴは、頂点ににおける最適な過ごし方、落ちかかったときの最適な過ごし方、どん底における最適な過ごし方を学び、どのプロセスも楽しめるようになります。
そして、エゴは<逆境・敗北・失敗>をチャンスに換える技を習得するのです。
そうなったら、自在にヒプノティック・リズムを使う達人になれます。
運命の輪(フォーチュン)を手中に収めた人生になります。
次回は「ミルトン・エリクソンの心理療法<レジリエンス>を育てる」の解説を予定しています。
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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

