こんにちは、リブラです。今回は、アニータ・ムアジャーニ著「喜びから人生を生きる」の第12章を解説をしていきます。
第12章「大きな意識の変化」のあらすじ
退院後数か月して、自分で車を運転して好きな所に出かけられるほど元気になったアニータは、「自分の人生で何かをする必要がある」と感じ始めました。
癌になる前は「癌にならないために」エネルギーを注ぎ、癌になったときは「癌を治すために」エネルギーを注いできたアニータは、癌から完全に解放されたとき、何をすべきか、どこから始めるのか、見当がつかない状態になりました。
その原因は、臨死体験以前の自分と全く優先順位が変わってしまい、世の価値観と適合しない自分に気づいたからでした。お金のために働くことも、人とネットワークを築くことも関心が湧かず、友人が政治やニュースにつて話している最中でも、心はあちこちにさ迷っていました。
けれど、独り海辺に座ってアイスクリームを食べながら沈んで行く夕陽を眺めていると、生まれて初めて、この世の美しさを体験していると感じました。
人の言うことに興味は失せても、自然や動物や昆虫など、あらゆるものの中に神を見ることができました。うるさくつきまとう蚊にも生命の現れを感じられ、自分と同じように何か生きる目的があるのだろうと思いました。
アニータは臨死体験以来、判断や識別する能力が「十分機能しなくなった」ことに気づきました。良いか悪いか、正しいか誤りかについてはっきり区別出来なかったのです。
それは、臨死体験中、どんな判断もしなかったからでした。そこには思いやりだけが存在し、愛が無条件で与えられました。
アニータはもはや、「かれら」と「わたしたち」、「被害者」と「加害者」という言葉を使って、世の中を分けて見ることができなくなりました。彼女にとって「かれら」は存在せず、すべてが「わたしたち」なのです。
このような価値観の違いからアニータは孤独を感じましたが、幸いなことは夫のダニーだけは彼女のこの価値観に理解があり、判断せずに感情や思いを受け止めてくれました。
そして、ダニーはアニータにその感情や思いを外に出すために、彼女の体験したことを書いてみたらどうかと勧めてくれました。アニータはインターネット上のフォーラムやブログにも書いたりするうちに、この方法には、とても癒しの効果があるとわかりました。
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世の中の価値観では、仕事をすること、活動すること、目的を持って何かをすることはとても価値あることとされています。一方、海辺で夕陽が沈む美しさを感じること、アイスクリームを味わうことは、いつでもできるからたいした価値があるように思えなかったりします。
でも、アニータが生きる喜びを実感できたのは、「何かをすること」ではなく「何かを感じること」でした。
「自分の人生で何かをする必要がある」と探しているときは見つからず、あらゆるものの中に生命を感じ、神を感じ、生きる喜びを感じるうちに、自分の体験を臨死体験後に備わった価値観で書いて見ようという気持ちになり、やがてはこの本の執筆へとつながったのです。
アニータの意識の変化とは、機能性・合理性重視の男性性の見方・考え方を手放し、良い・悪いなどの二極分化の判断を手放し、すべてが「わたしたち」というワンネスの意識になったのです。
機能性・合理性重視の男性性の社会システムに合わせようとして、アニータは自分らしさを押し殺し、癌になることを怖れて、ついに癌になり、臨死状態にまで追い込まれたのです。
冒険にチャレンジして、怖いものと戦うことで強い精神力を得て故郷に帰還するストーリーが、少年を大人にする成長物語の「ヒーローズジャーニー」でした。
ただし、女性の成長ストーリーである「ヒロインズジャーニー」は、もっと複雑で難易度が高いのです。単に子ども~大人になるのではなく、人間の女から女神になる変容(男性性と女性性の統合)→覚醒の物語なのです。
「ヒーローズジャーニー」→「ヒロインズジャーニー」→覚醒という順番になります。まず、わたしたちは機能性・合理性重視の男性性の社会システムの中で生まれ育つので、「ヒーローズジャーニー」を歩みます。
怖いもの(社会、外側の世界)と戦い、精神的に経済的に自立を果たすと「大人」の仲間入りを認められます。でも、その状態を維持していると、(とくに女性は)やがて、虚しさを覚えるようになります。
「自分の人生で何かをする必要がある」と感じながらも、何をしたらよいのかわからない状態になります。アニータが臨死体験後に周囲との価値観の違いに戸惑い、孤独感を感じた状態です。何したらよいのかなど誰も教えてくれはしないし、自分で探さない限り見つかりません。
しかも「目的を持って何かをすること」を外側の世界に探している間は見つかりません。これは何を意味しているのかといえば、受動的に目的を得ようとする「偽りの女性性」と、外側の世界の目的を獲得しようとする「偽りの男性性」の「死」を要求されているのです。
受動的に目的を得ようとする「偽りの女性性」も、外側の世界の目的を獲得しようとする「偽りの男性性」も、どちらも長年社会システムの中で刻まれてきた観念なので、かなり意識して剝ぎ取らないと手放すのは難しいのです。
だから、わたしたちの魂意識は、その2つを剝ぎ取るような出来事(依存していた関係に別れが来たり、頼りにしていたものを失ったり、病気や事故で未来が閉ざされたり・・・)をイベントとして用意するのです。
アニータの場合は癌による臨死体験だったのです。彼女は生と死の狭間で社会システムの中で価値あるものとされていたことが、全く必要ないばかりかそれにしがみつくことが怖れを呼び癌を招いたことを悟り、もう、それになんの未練もなくなったのです。
そうして、アニータにとって価値あるものとして残ったのが「ありのままの自分」そのもので、その「ありのままの自分」が欲することが、この世のありとあらゆるものの中に息づく生命を感じ、そのすべてと神とのつながりを感じ、五感と心の共鳴で生きる喜びを感じることだったのです。
アニータにとって臨死体験は、「ヒロインズジャーニー」の冥界下りだったのでしょう。冥界下りが終わって地上に戻るときは変容後の新しい人生がスタートします。青虫から蝶に羽化したような状態です。だから、臨死体験後は、生まれて初めて、この世の美しさを体験していると感じたのでしょう。
アニータが「ありのままの自分」の人生の目的にたどり着くまでの体験は、五感で感じること、自身の衝動や直感を信じることが結果的に人生の目的に導くということを教えてくれます。
イナンナの冥界下り | リブラの図書館(スピリチュアルな本と星のお話) (ameblo.jp)
次回は「喜びから人生を生きる13章」の解説を予定しています。
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