こんにちは、リブラです。今回は「神話と数秘で読み解く12星座」シリーズのおうし座土星(観念、現実性)のお話です。

 

土星は具現化・現実化のパワーがある天体です。土星が存在するハウスは現実的な取り組みを要求され、その取り組みの経験は自信となって残ります。なぜ、経験が自信に転換されるかといえば、その経験によって作られた思考回路が定着するからです。

 

「Aが起きたときはBをすればうまくいった」という過去の記憶の集積が思考回路として定着すると観念になります。本来土星は現実を生きるために守らなくてはならない、自分自身の「譲れないルール」です。

 

でも、そのルールは外の世界と不協和音を起こすことがあります。外の世界と自分の「譲れないルール」を調和させる経験が観念を作り出します。そのため、土星の働きを鈍くして外の世界側のルールの方に傾くこともあります。

 

今回はおうし座土星を神話と数秘から読み解いて、おうし座土星が作りやすいネガティブな観念とおうし座が働きやすいポジティブな観念について、探ってみます。
 

おうし座神話の主人公のエウロパは、豊かさに恵まれた環境で美しい王女として生まれ、大切に育てられました。ゼウスが化身した牡牛に侍女たちの制止も聞かず近づき、花で飾って遊びました。自分の直感と五感を信じて牡牛の背に乗り連れ去られ、人智を超える豊かな環境で大神ゼウスとの家庭を築きました。

 

この神話から浮かぶキャラクターのイメージは、優れた五感により良質の物を見抜く力を備え、優雅で気品があり、豊かで心地よく安全な環境で人生を楽しみ、好きなものには頑固に信念を貫き、マイペース、芸術的センスで創造性を発揮する・・・です。このイメージで現実を生きるとどんなことが起きるか?

 

五感が優れているので、体感覚的に感じる心地よさや不快感を敏感に感じます。心地よいものを見つけるのが得意な反面、心地悪さは人一倍耐え難くなります。また、心地よい所に安住してしまい、変化を怖れる傾向もあるでしょう。

 

また、不動星座の頑固さや職人気質があります。地のエレメントなので形に表れている物や経験したことを現実とみなします。必要なものが揃い必要な経験を備えるとそれを支えに自信を持ちますが、必要なものが揃っていない状態で未経験の分野を進むときは、なかなか最初の一歩が踏み出せません。

 

おうし座は自身の体感覚が1番確かな感覚ですが、それを他者に言葉で伝えるのは至難の業です。つい、自分の気持ちを抑え込み、言葉で伝えることを省いてしまい誤解を招きます。マイペースでクオリティを重視する価値観を持つので、それを理解してくれる人に出会えれば幸せですが、それを理解してくれない人に出会うと目の敵にされます。

 

最上のクオリティを頑なに目指し、時間をかけるのは、おうし座の土星のルールだと必須事項なのですが、周囲から理解されない場合は、周囲と価値観やペースを合わせられないことに孤立を感じます。

 

ですから、このおうし座土星のルールを外の世界と馴染むようにカスタマイズして出来上がるのが「観念」となるのです。

 

もしも、「体感覚や個性が導く、豊かな価値観を抑え込み、周囲に同調する」という観念を作ってしまったら、優れた五感や個性による価値観や芸術的なセンスを活かせないパワーダウンしたおうし座土星の働きになってしまいます。

 

もしも、「優れた五感や個性による価値観や芸術的なセンスを形に表し、理解者をつくる」という観念に書き換えたとしたら、自身の高いクオリティへの追求が表現されるとき、必ずそのクオリティに反応する理解者が現れ、具現化に至る道が開く本来のおうし座土星の姿を思い出すことでしょう。

 

コンピュータの父と呼ばれるアラン・チューリング(エニグマの暗号機の解読システムを創って第2次大戦の終結に貢献した数学者)は、12室(潜在意識~集合意識のハウス)におうし座土星があります。

 

チューリングはエニグマの暗号の解読チームの一人として抜擢されますが、手作業の解読には加わりませんでした。暗号機には暗号解読機を創らないと太刀打ちできないと訴えますが、誰も聞く耳を持ちません。

 

資金も人手も膨大にかかり、いつ完成するのかもわからない未知の機械に国の命運は賭けられないと反対されますが、チューリングは当時のイギリスの首相のチャーチルに手紙を送り直訴して、暗号解読機を創る支援を取り付けたのでした。

 

おうし座神話のエウロパがゼウスが化身した牡牛を「ただの牡牛ではない」と気づいたように、チューリングも自身が創ろうとしている機械の価値がわかるのは、国の命運を背負っているチャーチルしかいないと見定めて直談判に踏み切ったのです。

 

おうし座に土星を持つ人は、自身の個性に基づく価値観を信じて磨く試練を課されますが、自分でも納得のいく水準に達したときには必ずそのクオリティの高さに心酔する人々を惹きつけます。

 

おうし座に土星を持つ人は誰とでも仲良くすることに心を砕くよりも、クオリティの高い価値観や個性を尊重する人々とつながると持っている才能を具現化に導くチャンスがやって来ます。

 

おうし座に土星の質の良いものを見抜く力は、クオリティの高い価値観や個性を尊重する人々を見抜くことにも働きます。

 

次回は「ヒロインの旅」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。