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パスワーク(新装版)―自己のすべてを受け入れ統合された意識で生きる
2,323円
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こんにちは、リブラです。今回は「パスワーク」の解説です。
「危機」が爆発するのを待つ必要はありません。
気圧条件の変化のため大気が透明性を取り戻そうとするときには、容赦のない雷雨が襲うなどの自然現象がバランスをとるために起こります。
人間の意識も同じです。
もし、人格において自己に対する誠実さが優位を占めているのなら、強烈な痛みを伴う「闇夜」などなくても成長はできるのです。
内なる存在に深い関心を払う態度を養えば、痛みに満ちた破壊的な危機は体験しなくてもよいのです。
死のプロセス自体も、そのような危機です。
人間の肉体の死は、意識が「もはや続けられない」あるいは「どうしていいかわからない」ということで起こるのです。
その状況(意識がお手上げ状態になる状況)が特定のものであれば、人生に特定の危機が起こります。
その状況が現世全体に関係する問題(人間として限界の問題)なら、肉体的な死が起こることになります。
この場合、爆発は霊的自己の肉体からの脱出という形を取ります。
霊的自己は最終的に、内面の歪みに1から対処し直せるような新しい人生の環境を見つけるのです。
爆発や崩壊や危機は常に、古い機能の仕方をやめて、新たな仕方を創造することを目指しています。
この点において、死と再生のプロセスはまさに同じ原理を意味しているわけです。
「成長するために危機や崩壊は必然なのか?といえば、そうではない」というのが今回のテーマです。
ホロスコープのハードアスペクト(90度や180度に配置された天体の関係)を読んでいると、とてもそれを感じます。
ハードアスペクトがそのまま現象化して波瀾万丈な出来事を生み出す人もいれば、何事も表面上起きていない人もいるからです。
両者に共通しているのは、ハードアスペクトのあるところには内的葛藤が大なり小なり発生していることです。
葛藤は迷いや不安や苛立ちなどのネガティブな感情を発生させるので、不快な気分になります。
その不快な気分に対して、外側に原因を求めるのか、内側に原因を求めるのかで大きな違いが現れます。
外側の環境・関係などに自身の不快な感情の原因があると扱うと、それを解決するか、逃げるのかという反応になり、内側の自分には変革の機会が訪れません。
不快な気分は外側の環境・関係が変われば、自分が変わらなくても不快な気分は解消されるので、内面は何も変化しません。
でも、葛藤による不快な感情は、「ひとつに統合して使うべきエネルギーが分散して、意識に迷いや不安や苛立ちが発生している警告」なのです。
不快な気分を感じているのに、それを刺激した外側の環境・関係だけを変えて解決しようとするのは、火災警報器が鳴っているのに音だけ止めて、煙の出どころを探さないことに等しいのです。
危機や崩壊やトラブルは、外側の環境・関係の改善にだけ注意を奪われて、自身の内面にその原因を探しに行こうとしないとき起こります。葛藤の引き起こす不快な感情により警告しているにもかかわらず、その感情の根源に向き合おうとしないので、もっとわかりやすくするために現象化するのです。
実際、葛藤による不快な感情の根源を自身の内側に探しに行き、バランスを崩した心の状態に気づき、そのバランスの回復をケアしただけなのに、外側の世界の不快な現象がいろんな理由で解決に向かう魔訶不思議な帰結を見ることになるのです。
「果報は寝て待て」という諺もあるように。
ですから、ホロスコープにハードアスペクトがたくさんあったとしても、がっかりする必要はないのです。
葛藤を知らせる警報器がたくさん設置されているということで、それだけ統合のチャンスがあるという意味なのです。
ソフトアスペクトでいくら天体同士が協調関係にあったとしても、そこにハードアスペクトの配置の天体が関わっていると、恵まれたソフトアスペクトのエネルギーが全然巡って来ないのを、実感されている方も多いと思います。
わたしもかに座ドラゴンヘッドとさそり座海王星とうお座キローンの、水のグランドトラインのエネルギーを使えるようになったのは、みずがめ座土星とさそり座海王星の葛藤のアスペクトに気づいて統合に向かってからでした。
つまり、ハードアスペクトのエネルギーの方がソフトアスペクトのエネルギーよりも強いのです。
だから、ハードアスペクトを統合してひとつのエネルギーにしたときは、ミラクルのような出来事が現象化します。
これを知っていたら、ハードアスペクトがコテコテにあるホロスコープをむしろ歓迎するのではないでしょうか。
しかも、自身の内的葛藤に気づいて、自身の心のバランスを取り戻すように努める(精神的成長に向かう)ようにするだけで、奇跡の現象化が人生に起こせる体質へと変わって行けるのです。
不快な気分に駆られる度に、置かれた環境や関わった相手のせいにして似たような事象を繰り返し経験するより、傷んだ自身の心の状態を見て、そのケアに努めて内側からの回復を図る方が、ずっと楽しい人生になることでしょう。
ホロスコープは、自身の心の葛藤がどんなところに発生するのか、統合したらどんな素晴らしいエネルギーとして働いてくれるのかを見せてくれるのです。そのためにあるような人生の設計図なのです。
なによりホロスコープは、「大いなる存在」の分霊であるわたしたちの魂が、人間の転生を通して様々な感情を体験し、その波動を「大いなる存在」にフィードバックするために愛を込めて人生を設計した「ブループリント」なのですから。
ですから葛藤に関しては1番力を入れて設計されているように、ホロスコープからうかがえるのです。
人生における精神的進化・成長とは、自身の中の異なる性質を敵対させず仲良く統合して使うことを意図しているのではないか、とわたしは思います。陰陽や極性の異なるものの統合は、錬金術の奥義としても知られています。
スティーブ・ジョブズは活動サインのグランドクロス(90度が4つで、4方向エネルギーが分散する配置)がホロスコープにあります。
2室所有のハウスのてんびん座海王星と4室基盤のハウスのやぎ座金星と8室共感のハウスのおひつじ座火星と10室天職のハウスのかに座天王星が、それぞれ90度のハードアスペクトをとる配置です。
このハードアスペクトが呼んだ現象は、よく世間で知られているジョブズが創始したアップルコンピュータをクビにされる事件だと思います。
ジョブズにとってアップルの役員委員会で、クビを言い渡されたときは青天の霹靂だったかもしれません。
でも、この事件が起きる遥か昔から、ジョブズの心の中では自分の会社をクビにされる現象を呼ぶ葛藤は起きていたはずです。
この事件の外側の原因としては、ジョブズがコカ・コーラからヘッドハンティングして社長に就任させたスカリーとの信頼関係の亀裂が大きかったのですが、会議で全員がジョブズのクビを望んだのは、「スティーブされる(クビにされる)」という言葉が常に社内で囁かれるほど、ジョブズの気分で社員がクビにされていたことも影響したことでしょう。
ジョブズは内的葛藤に苛立つと自分の心と向き合わず、要求に応えない社員のクビを切り、別の人間をヘッドハンティングして解決することを繰り返していたのです。
ほんとうは、てんびん座海王星の彼の美意識のイメージとやぎ座金星の利益重視の基盤とおひつじ座火星の情熱的で一方的な信頼とかに座天王星の自分の思う通りにアップルを変革させたいという思いの不協和音が、ジョブズの心の中で葛藤していただけのことなのです。
ジョブズは、自分がクビにされる、すべてを失うという現象(危機)を体験してやっと、外側のものではなく内側の自分を変えていかないと四面楚歌になってしまうと気づいたわけです。
ジョブズが禅の瞑想を日常的にしていたことは有名です。
瞑想によって心に静けさを取り戻し、ニュートラルな状態を保てるようになったジョブズの成功は目覚ましいものであるのは誰もが知っています。
ピクサーを買収してディズニーと組んでコンピュータグラフィックスの可能性を追求し、「トイストーリー」「ファインディングニモ」の大ヒットを呼び、その収益とiPod・iPadの構想を手土産に古巣のアップルで返り咲きを果たしました。
てんびん座海王星の美意識の降ろすイメージとやぎ座金星の利益を産む力とおひつじ座火星のチャレンジなピクサーやディズニーとの信頼構築とかに座天王星10室の自らの社会性の変革が、統合した結果生まれたアップルの復活劇はミラクルの連鎖だと、ホロスコープを眺めて思います。
ジョブズが苛立って社員をクビにしても変革できなかったアップルは、彼が心を静かにさせることに専念し、ほんとうの自分の力に目覚めると奇跡的な変革を遂げたのです。
外の世界を変えるより、自身の内側を変える方が楽しく幸せな展開を迎えられるとわたしは思います。
次回は「ガガーリンのホロスコープリーディング」、次々回は「自分を愛せなくなった人々へ」、その後「パスワーク」に続きます。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、
キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
