室生犀星「芥川龍之介の原稿」を聴いた | おひろのブログ・libe

おひろのブログ・libe

思い付くままに…

小学生からか?中学生になってからか

芥川龍之介が・・

彼の作品が大好きで、

35年の生涯の中、約10年程の間に、長編と短編で約三百数十もの作品を残しているそうで、未だ読んでない作品はたくさん有ると思う。

一時、山本周五郎や、有島武郎や泉鏡花、池波正太郎の随筆やら、荷風やら他にもいろいろ、グルグル回って、やっぱり、芥川龍之介が好き。

好きなだけに、作品以外にも、日常の彼をも知りたく、他の作家さんや彼の原稿取りの担当編集者さんの記す芥川龍之介に関わる散文も楽しい。

昨夜、二回目ですが、

室生犀星の同席している場で、出版社から、芥川担当の編集者が来て、原稿をねだる様子を観察?しながらの思った内容を綴ったのが、この「芥川龍之介の原稿」。

芥川のフォトは新しいのを見つけるとスマホ撮りし頭にも入ってる。

室生犀星の記す文の内容に芥川の顔が重なると場の様子が頭に浮かぶ。

編集者に

「書けない、他にも待たせて要るんだ、無理だ」

編集者は4枚か5枚が無理なら、1枚か二枚でも、おねがいします、と粘る。

「1枚か2枚が書けるなら、4枚も5枚も書けるよ。書けないから困るんだ」


この様子を見ている犀星は、そろそろ小説も書いてみたいと思っている頃で

芥川は既に成功した作家であった。


芥川が編集者に対して威張ったり、傲慢でなかった、むしろ少し困っている様な表情だったそうだ。すまなそうに。

また、夏目漱石と同じに、書き損じた原稿は捨てずに順に添った位置にいれ、机の端に揃えて置いていた、と。

また、中央公論社の5代目編集長(歴代で最も長く約13年間も在席)滝田鉄太郎が芥川の原稿はことに大切に扱い、裏打ち?だかして、製本したかのつくりで大切にして保持していた。

今は誰が持っているのか?


嗚呼、やっぱり「人物」だよなぁー。

と、2度目でも感銘する。

大した人なんだ。余計に好きになる。

芥川は痩躯でハンサムなのに、いつも

1番怖い様な顔写真になっているのは

くちおしい。

You Tubeで8〜9分です。良かったら、お試しください。


草笛光子さんは芥川の息子の作曲家・

芥川也寸志さんと結婚していましたが離婚しています。

芥川龍之介が舅なんだと、知ってます?