私は女手一つで、香川照之氏を育て、東大を卒業させた、浜木綿子さんがお気の毒でなりません。
香川照之氏の父親の市川猿翁さんはまだ小学生の頃に藤間紫さんに、ひと目ぼれし、当時、紫さんは踊りの家元の奥さんで、大人になってから、想いを残しながらも浜木綿子さんと結婚して、諦めきれず、息子を妻に託して離婚しました。
途中のプロセスはもう失念しましたが、香川照之氏が何度、父親の元を訪ねても会ってもらえず、私には息子なぞ無いと取り合ってもらえなかったそうです。
結果的に、一途に愛した紫さんと共に、暮らし仕事をし、紫さんのなくなる前に入籍したそうです。
その、1人の人を生涯、愛したことには感動をします。
けれど
それならば、浜さんの人生はどうでしょうか?
香川照之氏は歌舞伎界には入らない約束でCAの仕事をしていた奥様と結婚し、
息子が生まれてからは、やはり歌舞伎の名代を息子に継がせたくなり、父親の元を頻繁に訪れて、市川中車の名を得て、後に息子さんは祖父の若い頃の名である、市川團子を襲名しています。
そして、今、その流れの中で夫に顧みられなかった浜木綿子さんを思う時・・
息子が父親のもとに向かい歌舞伎界に
父子して入っている。
彼女の中で昇華したか、或いは、と思うと・・・
そして、この度の息子の醜態。
何と過酷な女の生涯かと、思わずにいられません。
香川氏の息子さんは現在18歳で、今の
制度は既に成人ですが、精神的には
未だ、そんなに打たれ強くはないかと。