私の病をみつけてくれた彼は 今もサポートしてくれる 彼は宗教家だけど 私にとり 彼は「砂漠で見つけた一粒の金の砂」だと思っている
私以外を全く受け付けず 誰であれ男性が私に軽く触れようとするだけで 飛びかかって噛みつく マルチーズのRICK(リック)の名前は 私の好きな古い映画の「カサブランカ」でハンフリー・ボガードが演じた役名から付けた よく子供の様に可愛い とか言うけれど 私にとっての彼の存在は 紛れなく恋人であり ナイトでもあった 記すと泣いてしまいそうなので 彼が「虹の橋のたもと」に向かって旅立った後の事だけ記す 1年弱 訳の解らない倦怠感 脱力感 喪失感が 精神だけではなく肉体をも襲う 眠れず入眠しても明け方4時に必ず目覚める 部屋の中も雑然としたまま 片付かない 食事もしたくない 半年位で20キロ位 痩せた 突然 吐き気がしたり 紐で首が絞められている様な感覚が有ったり ぼんやりしていて記憶が飛ぶ いろいろな症状から逃れられるなら死んでもいい とさえ思っていた 歩いていても景色の色が鮮明さを失い ふらつくので よく転んだ 冷蔵庫の音が ノイズとなって頭痛になる 間近で私の苦しむ様子をみていた弟の様な存在の男友達が 私の知らない間に様々な方法で調べてくれて「鬱」の症状に合致するので 治療を受ければ治る と言う 藁にもすがる思いで受診したら ペットロスが引き金になって鬱症状になっている と言われた 投薬を受けたら 本当に1週間目位から体が楽になってきたけれど 薬を早く止めすぎると元にもどってしまうそうで 今も量は減ったけれど内服を続けている あのまま放置していたら 私は既にこの世から消えていたかも知れない 体調の悪い時に励ます言葉をかけられると余計に苦しい 今でも時折の情緒不安定は有るけれど 本当に楽になった 只 まま有るらしいがパニック症候群も併発していて 薬を忘れると1日が台無しになる いまでも勿論 RICKの存在は変わらない大きさで私の胸の内を占めているけれど なるべく楽しい時間を思い出す様にしている 「 出逢えて良かった」と 心から思う 余談ですが 彼を見送って直ぐに ジグソーパズルの専門店で曼陀羅のパズルを購入し 彼の供養の為に… の思いを込めて 懸命に作業し約1週間で仕上げて 今も 勿論 見える場所に掛けてある 念じながらも夢中でパズルを組む作業をしている間は かなり気持ちが助けられた