笑顔で心穏やかに過ごす
人生は、自分が大切にしているものが増えていく。ただね、分かち合いで増えていくのか、奪い合いで増やしていくのか。この違いを理解しないと、どんなに増えても、心の安らぎは訪れないと思うのです。「増えていく」という現象は同じでも、その背景にある「あり方」が、「分かち合い」か「奪い合い」かによって、手に入るものの「質」と、それを受け取る「心」の状態が決定的に変わる…。「奪い合い」の根底には、リソースは限られているという「欠乏感」があります。誰かが得をすれば自分が損をするという恐怖があるため、手に入れた瞬間に「守らなければならない」という執着が生まれ、心の安らぎが遠のきます。一方で「分かち合い」の根底には、価値は生み出し広げられるという「充足感」があります。喜びを分かち合うほどに、その場全体のエネルギーが増幅され、心は軽やかになり、安らぎが深まります。奪い合いで増やすものは、主に機能や所有といった「利用価値」です。これは比較の中にしか存在しないため、常に「さらに上」や「失う不安」がつきまといます。対して、分かち合いで増えていくものは、目に見えない絆や共鳴といった「関係価値」です。そして、「奪い合い」は、自分と他者を切り離し、敵対させる分離のプロセスです。どんなに豊かになっても、周囲が敵ばかりであれば、そこは孤独な戦場です。しかし、「分かち合い」は、自分と他者が繋がっていく統合のプロセスです。「奪い合い」で得たものは「重荷」になり、「分かち合い」で増えたものは「翼」となる。「奪い合い」は、手に入れた瞬間に「奪われる恐怖」との戦いが始まり、それを守るためにさらに武装し、心がどんどん重くなっていく重力の法則に支配されています。一方で「分かち合い」は、手放せば手放すほど、その場の「響き合い」が大きくなり、自分一人では到達できなかった高さまで自分を押し上げてくれる浮力の法則に満ちています。日々の暮らしで、大切なものを大切に丁寧に積み上げ、笑顔で心穏やかに過ごすことは、この「翼」を常に軽く、美しく保つことなんだと思うのです。丁寧に、軽やかに生きる。笑顔で心穏やかに生きる。今日も一隅を照らす。一日一笑一日一生