特に連絡することもないし…。
別に報告することもないし…。
そんな感じで、親友とは半年くらい間が空くとこが多かった。
でも、今回、2年以上、音沙汰なし。
…そろそろハッキリさせるか。
「私たち、もう友情終わってるのかなぁ?」
って、もしかしたらもう変わってるかもしれないアドレスへメールを送った。
返事は数時間待ってもなくて、日が変わる。
メールがデーモンで返ってこないってことは、届いているけれども読んでないのか、読んだ上でシカトされてるのかのどっちかだよなー。
半ば諦めてたし、たいしたショックは受けなかった。
と、書くとどこか嘘だけど、今まで親友を失ったことがなくて、ただ実感がないだけだったのかも。
ケータイへメールが来て、慌ててメールを開いた。
「その文面と質問内容から察するに、◯◯かぁ?」
◯◯のところには、的確に私のファーストネームが入ってた。
「あれ? 私ってば、アドレス変えてた??」
ととっさに送り、答えになってないなと思い当たり、もう一通のメールを打つ。
「あ、◯◯です。当たり。久しぶり。もしかして、データを抹消されてたりする?」
記憶ごと、とかね。
どうせだったら楽しい思い出のままにしておけばよかったか。
あーあ、掘り起こしちゃったよ…。
「端末変える時、データぶっ飛んだ。用があるならそっちから連絡してくるだろうと思って。どした? トラブルか?」
なんじゃそれー!
相変わらずすぎて、拍子抜け。
何度かメールのやりとりをして、いきなり蒲田に住んでるってことでビビるも、
「近すぎる! んじゃ、明日会おうよ」
ってメールに、彼は自分の部屋の住所へのリンクが貼られたマップのURLを送りつけてきて、
「ここな。仕事から帰ってくるのは19時すぎ。食べものは、煮物作ったから。でも皿がないから持参すること」
と、ビミョーに論点を外した返信。
要は、私たちっていつもこんな感じ。
奴の職場がどこなのかまだ聞いてなかったけど、待ち合わせは蒲田駅にしようよって当日になってメールし合ってて、19時20分に到着予定だったのが、乗る予定だった電車に数秒の差で乗れなくて、
「ちょっと遅れる」
とメールを入れると、
「寒い! 荷物の受け取りあるから、先に帰ってる。部屋は暖めておいてやる」
荷物以下の扱いとな?
もー、優しくない奴!!
「なんだ、絶対にたどり着けるとは思ってなかった」
「Googleマップのナビがさー、方向音痴すぎる私でも、迷わせてくれないんだよぉぉー」
なんて会話で、再開した。
ブランクを全く感じさせないのは、いつものことだ。
手ぶらではなんだと思ったので、トンカツを揚げてきた。ソースも持参。
キャベツなかったから、代わりになるかどうか、一応緑色してるメカブで。
リンゴと柚子は実家から送られてきたもの。
えーと、4月から住んでるのに、机はニッセンのダンボールで、ランチョンマットは汚し放題よと言いつつ出してきたのは新聞紙って。
気にせず、食べましょ、食べましょ。
嫌いじゃないよ、こーゆー生活。
「うーむ、久々に肉々しいものを食べた。トンカツとか、ちゃちゃっと作れちゃうのすごいね」
「ひとりでも揚げ物するよ。簡単だよ、慣れちゃえば」
「なにそれ、料理できますアピール?」
「この歳で、それしたらイタいよ」
私が普段してるのは家庭料理で、あんたのしてるのはサバイバル料理でしょーが。
でも、6畳くらいの空間にパソコンが5台あるってなに!?
スマホの充電器が置くだけって、ここは未来空間か!
結局また、くだらない話ばかりして過ごしてしまった。
「泊まって行ったらいけない理由でもあるの?」
と、終電を気にしてると聞かれてしまう。
「んー、別にないけど」
「大丈夫、キミには寝袋貸してあげるから」
本当に寝袋あるんだよなー。
奴はたまに山にこもって、水晶とかとってくる趣味があるからね。
「朝早く起きられる自信がない。朝は、死ぬほど寒そうだし。今日は帰るよ。また来る。そっちが私の部屋に来るんでもいいじゃん?」
駅まで送ってもらい、「またね」を言い合って別れた。
私たち、60になったらお茶飲み仲間でいようねって約束してる。
うん、その約束は守れそうな気がするな。
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