さて、こちらがこの日、見学させていただいた場所。
エフタスコーレという種類の、
中高一貫、全寮制の私立学校です。
デンマークにはエフタスコーレが
約２４０ヶ所あるのだそうです。
一反木綿の形の国旗（よく見かけました）。
向かって左側から、
副校長のニコライさん、
校長のティナさん、
そしてこの日私たちを案内してくれた
有志の子たち５人、
そして右端が通訳のソレン。
学校創立の理由としては、
落ち着いた、流れのわかりやすい学校を作ろうと思ったことだそう。
静かな郊外の環境の中、落ち着いた雰囲気が気持ちよかったです。
ここでは７８人の生徒たちが学んでいて、
自閉症やADHDなど、様々なチャレンジのある子たちがメイン。
自閉症の子は約３０人。
同じようなチャレンジを持った子がいるので、
理解や共感が得やすいのだそうです。
チャレンジのある子が多いということもあり、
先生方は、説明を丁寧にする、繰り返す、など
心がけているとのこと。
なので、スケジュールはしっかりと決められ、
音が苦手な子どもたちのための
「静かハウス」（quiet house）という宿舎もあります
（ここを訪れる人は必ず静かにすること、
ドアをきちんとしめること、
友人などの入室は禁止などのルールがある）。
そして、この学校での大きなポイントとして、
「自分が何をできるのかを探す」
「社会人としてどう考え、どう行動するのかを考える」
というのがあるそうです。
なので、一般教科の他に、
自由選択コースがあり、毎年自分で選んで、
興味のあることをいろいろやってみる機会があります。
いくつか見学させていただきましたが、
♡自然と動物
♡演劇、芸術
♡メディア制作
♡アウトドア
♡グリーン（庭仕事）
♡デザイン
♡運動
などなど、バリエーション豊か。
ここは、「ハートルーム」。
いくつか建っている校舎の中でも、
心臓部ということで、
ゆったり過ごせるテーブルと椅子、
ピアノなどが置いてあるほか、
奥には広い食堂があり、
開放的でとても居心地がいい場所です。
ここはグリーンコースの温室。
たくさんの植物が育てられていました。
中には噴水も。
これは、避難場所を表すピクトサイン。
芸術コースのステージ。
工作コースの教室。
天井から自転車が・・・。
ワゴン車の内側をサウナルームに改造中。
歩道のブロックの形。
自然と動物コースのエリアには
たくさんの動物たちが。
なんとイグアナまで飼っています。
大人気。
馬も！
そして、メディアコースの教室へ。
そこで、メディアコースの子たちが
去年制作したというプロモーションビデオを
見せてくださったのですが・・・
もう、それを見て、
見学の私たち、全員大号泣・・・。
「幸せに過ごそう」
ということをテーマに作ったそうなのですが、
もうね、本当に、
ビデオに登場する先生方や生徒たちが、
みんな、すごく楽しそうなのです・・・。
この学校にいる子たちは、
いろんなハンデがあり、
苦労しながら、
「自分が本当に居心地よく幸せでいられる生き方」を
協力し合いながら模索している、ということを、
散々見学した後だったので、
余計響いたのかも・・・
それでは、ご覧ください。
それでは、ご覧ください。
Waldemarsbo Efterskoleの生徒さんたちによるミュージックビデオ、
『Go Happy』。