仕事のあと着替えにロッカールームへ向かい、自分専用のロッカーを開ける。
芳香剤が切れたままになっていたせいか、ロッカーの中が洗濯したばかりの洋服の香りで満たされていて、開かれたドアに引っ張られるように、溢れ出てくる。
着替えを済ませた後も、着ている洋服から絶え間なく香ってくるこの香りがおれはとても好きで、この香りをかいでいると、とても落ち着く。
同じ部屋で暮らしている訳ではないけど、同じように暮らしている実感が香りと共に、身体中を包みこむ。
愛されてるな。
こんなに愛された事なんかあったかな。
そんな、しあわせボケしたようなセリフばかりが頭の中をよぎってく。
ありがとう。って本気で思える日々がすごい速さで、だけどゆっくりと実感できる余裕を持って、増えてる。
今日、こう思ったことや、昨日、ああ思ったことを忘れないように、明日を過ごしてゆきたい。