前回はポイントC677T、3の説明しました。今回はA1298Cです

 

おさらいすると

C677T、3・・・メチル葉酸の生成に関与

A1298C・・・BH4の合成に関与

 

左側のビオプテリン回路に表記しているBH4、これはセロトニンやドーパミンを合成する際に必須の共同因子です。このBH4はアンモニア解毒時にも使用される大事な物質です

 

BH4(テトラヒドロバイオプテリン)はCBS その3でも説明しているので参照ください

 

A1298Cに変異がある場合は、ダウンレギュレーションでBH4の合成が低下する可能性があります。その低下はドーパミン、セロトニンの減少、アンモニア解毒低下、ヒスタミン値上昇、赤耳や過敏性反応などが起きるかもしれません

 

BH4合成はメチオニン回路で作られるSAMeも関係し、SAMeが増えればA1298Cの働きが上がり、BH4の生成が増えます。これをリバース反応と言うらしいです。

 

そもそもSAMeを合成するためには、メチレーション(メチオニン回路や葉酸回路)がうまく働いていないといけないわけですが、SAMeをサプリとして摂取することによって遺伝子変異がある方にもBH4生成の手助けすることが出来ます

 

またBH4は肝臓に多いため、肝臓サポートが有効です。エイミープロトコルではMTHFR A1298C+Liver Supportという肝臓サポート用のサプリがあります。

 

最後に、

遺伝子変異だけを調べてプログラムを進めることはとてもイケないことだそうです。遺伝子検査は、当人の体の状態を示しているとは限らないからです。バイオケミカル検査をしてサポート検討することが大事だ、とドクターはいつも言ってます。