前記事では感染の影響を書きました。その続きです

 

 

図の左側にビオプテリン回路があります。サークルの中にBH4という、セロトニンやドーパミンを合成する際に必須の共同因子があります。このBH4はアンモニア解毒時にも使用される大事な物質です

 

このBH4は感染により合成量が減ります。詳しくは分かりませんが、ネオプテリンもしくはビオプテリンに行く経路があり、感染があると免疫応答のためにネオプテリン合成が増え、結果的にビオプテリンが減るそうです。

 

BH4を維持するために考慮すべき3つの柱があります

①細菌感染/アルミニウム

②MTHFR A1298C

③CBSアップレギュレーション

 

①アルミニウムがbh4合成を阻害します。また細菌がアルミニウムを保持しやすいので腸内細菌の感染に取り組む必要があります。前述したように、感染自体もBH4合成を減らす要因です

 

②このブログではまだMTHFRについて記事にしていませんが、メチル葉酸を産生する際に影響するポイントC677T/3ではなく、A1298Cのポイントに変異があるとBH4の合成量が減ります

 

③何らかの理由でCBSの活動性が上がり、アンモニアが多く産生されると解毒をしたいわけですが、その際にBH4が使われます。1分子のアンモニアに対して、2分子のBH4が使われます。アンモニアが過剰であればそれだけ消耗します

 

この3項目は1本でも問題性があるとBH4が維持できなくなります。神経伝達物質合成だけでなく、アンモニア解毒の観点からもアンモニア合成を減らす、BH4を維持する、A1298Cサポートの必要があります

 

③で「何らかの理由」と書きましたが、CBSの活動性が上がる因子をまとめると以下になります

 

CBS活動性を増加させる因子

過剰な硫黄(食品やサプリ)

CBSの遺伝子変異

BHMTの遺伝子変異

硫黄ベースのキレート剤

過剰なビタミンB6

食事によるブドウ糖レベルの上昇

過剰なコルチゾール

過剰な食事性たんぱく質

過剰なセリン(SHMTの遺伝子変異)

CDR Taq++による過剰なビタミンÐ

アルコール

TNFα

 

次回に続く