CBSその1からの続きです

 

硫黄転移経路はアンモニア、硫化水素が産生されるため働きを抑えたいのですが、活動性が低すぎるとホモシステインが溜まってしまいますしグルタチオンも作れなくなりますので、ほどほどの活動性があった方がいいです

 

CBS活性によりグルタチオンレベルが下がると前記事に書きましたが、他にも炎症性サイトカインのTNFαが下がる要因としては大きいです

 

TNFαにより以下のようなことが起きます

①グルタチオン産生量↓

②NMDAグルタミン酸受容体の活動性↑

③グルタミン酸がシナプス間隙に放出

 

③は図参照ください。グリア細胞のミクログリアとアストロサイトがTNFαによりシナプス間隙に放出される模式図です

TNFαレベルを下げるには腸内細菌の検査をしてマイコプラズマ連鎖球菌などの感染に取り組む必要があります。TNFαを抑えなければ体内のグルタミン酸のコントロールは難しいようです

 

カルシウムイオンの過剰流入による細胞死を防ぐために、NMDA受容体を活性化する因子を抑制する必要がありますが、それには以下があります

 

・TNFα

・アンモニア

・硫化水素

・グリシン

・タウリン

グリシンはグルタミン酸/GABAのバランスでGABAが優勢であればGABAを助け、グルタミン酸が優勢であればグルタミン酸を助長します。現代人でバランスが取れている方は少数派だと思いますのでグリシンのサプリ摂取にはリスクがあるかも

 

タウリンは直接NMDA受容体を活性化するわけではないですが、タウリン↑により硫化水素↑なので間接的にNMDA受容体活性化に繋がるようです

 

次回に続く