メチレーションにおいて葉酸回路とメチオニン回路の反応がその骨格を成しますが、今回は葉酸回路及びそこで働くMTHFR酵素の説明です。

THF(テトラヒドロ葉酸)がMTHFR酵素によって5 Methyl THF(メチル葉酸)へと代謝し、メチル葉酸はヒドロキシビタミンB12にメチル基を供与、またTHFに戻るというサイクルになってます

MTHFRのポイント毎の変異ですが
C677T、3・・・メチル葉酸の生成に関与
A1298C・・・BH4の合成に関与

ともに変異があるとダウンレギュレーションで活動性が落ちます

重要なことは葉酸は分子構造内にグルタミン酸を持っているということ、またメチル葉酸はヒドロキシB12とセットで働くということです

葉酸だけをサプリで摂取するような場合、パートナーのヒドロキシB12が無ければ葉酸は余ります(葉酸トラップ)。余った葉酸は分解されグルタミン酸を放出します。「興奮毒素」のところで説明しているように、グルタミン酸は興奮毒素として働き、細胞死につながる可能性あります。

特にメチル葉酸は非常に長いグルタミン酸の鎖を持っています。
興奮毒素の概念が無ければ、葉酸の摂取量を検討することは出来ないですね。

じゃあB12も摂取すればいいかというと、B12が働くため/細胞に輸送されるためにはリチウム記事に書いてますがリチウムとATPも必要です。そのためリチウムのバランス取りとATPサポートが優先順位は高くなりますね

 

最後に、C677T++のような変異を持つ方(メチレーションが起きにくい方)へのメチル葉酸のサプリ摂取は細心の注意が必要です。大量摂取した場合、急激な解毒を起こします。解毒とは炎症でもあるからです。

 

エイミープロトコルにおいて摂取する場合は、口腔内吸収タイプの液体サプリを用いて、微量で調整していきます

 

次の記事に続く