政治に疎いアタシまで、まさか、こんなに今回の大統領選のことを、引っ張るとは思いませんでしたよ・・・
(他に、書きたい記事、たまってしまってるのに吐ききれない~)
でも、ちょっと驚いたことがあったので、サササっとご報告。
アメリカでは、宗教と政治の話は、割とタブーとされていて、
こちら、またまたコモンるみさんのブログをリブログするけれど、
ニューヨーカーとの付き合い方の参考にとてもなりますよ。
実は、ブログに書こうと思った驚いたことがあった矢先に、このるみさんの記事を読んだので、リブログせずにはいられなかったわ!
るみさんの知的で、明快なブログを読んでもらった後に、アタシの徒然なるズレズレなブログを読んでもらうのは、恐縮なんだけれど・・・
その、タブーとされた、宗教と政治の話題とかについては、
ちょうど、自分は無宗教だし、政治にも全然興味ないので 好都合、なんて思っていた ちょっと知性にかける自分でした。
ですが・・・、
宗教に関しては、「私、無宗教なんで~」なんて、チャラチャラしていると、
「君の親は、何を教えてきたんだ!」とか、自分の親、国、バックグラウンドまで疑われたことがあり、
そのことを記事にしたら、、
日本の小学校に取り入れられていた「道徳の時間」というものは、仏教をベースに教育をしているので、そういう場合は、ベースは仏教ですと言っていますと、ある読者の方からコメントいただいて、それ以来、シリアスな会話の場合は、自分も、基本は仏教ですと、言うようになった。
ただ、周りは、まだ比較的若い同世代の友達ばかりなので、そこまで、突っ込んだ話にはならないのだが。
政治に関しては、
今回、世界を騒がせたアメリカ大統領選で、
トランプ氏への抗議デモが、毎日、これでもかっ、というほど、盛大に行われていまして、
トランプタワーに近い、ウチのオフィスにいても、デモの熱烈な騒ぎが聞こえてきます。
本当に、ニューヨークでは、ほとんどの人がヒラリーに投票していましたし、
トランプに投票している人をみつけるのが大変なくらい、民主党一色でしたよ。
ただ、やっぱり、政治のことって、割とタブーとされているようで、
あからさまに、誰に投票した?とか、聞いたり答えたりはしない感じでした。
なのに・・・
今回、共和党に寝返った、フロリダは、
ジョンの実家でもありまして、
ジョンは、トランプが大統領になることを、心底、反対していたので、フロリダが、共和党に寝返った時、
「フロリダのお姉さんとお兄さんたち、どっちに投票したの?」
って、思わず聞いてしまったんですよ。(アタタ・・・)
「I don't know.
それは、分からない、どっちに投票したかとかは、家族でも聞かないし、話さない。
ベストフレンドのベンが、実は共和党なんだって、この前、実家に帰った時、言われたんだ、だから彼は、今回、トランプに投票したのかなぁ~、聞いてないけどね。」
ジョンのお姉さんは、従順なクリスチャン。
だけれど、ジョンは、エセクリスチャン。
ジョンの大親友は、共和党、
だけれど、ジョンは、民主党、
家族でも、ベストフレンドでも、信仰が違えば、そういう宗教や政治の話は、控えるらしい。
信仰が違う夫婦とかって、どうなのだろうか?
ほら、宗教が違う2人が結婚する時って、たいてい、奥さんが旦那様の宗教にコンバートするじゃない?
政治も、そうかしら?
まぁ、結婚する前に、そういう思想の違う人たちは、あまり巡り合って結婚までに至らないのかもしれないけれどね。
で、今回の大統領選に関して、
オフィスでも、周りの友達でも、ボーイフレンドも、みな民主党支持、ヒラリーに投票していましたかから、
前回のブログでも書きましたけれど、井の中の蛙で、トランプに投票する人なんていないと思い込んでしまっていて、
その結果に、ニューヨークの皆さん、いや、世界中の皆さん、一堂に、驚いたわけですが、
ここニューヨークじゃ、共和党支持、トランプに投票した人なんて、見つけるほうが大変と思っていましたら、
あら、灯台下暗し・・・
ウチの、セカンドギタリストの、アーレン君のFacebookを、たまたま見かけまして、
Faccebook でも、自分の友達は、ほぼ100%が、ヒラリーに投票していたので、もう、トランプへの抗議や、落胆のポストばかりでして、
ですから、その中で、ひときわ目立った彼のポスト。
「This is fu#king election.
Your candidat LOST!
Chanting fu#k Donald Trump and burning flags WILL NOT change that. 」
お前らの候補者は、負けたんだ!
いくら、ドナルドトランプを罵倒しようが、星条旗を燃やそうが、ことは変わらない!
そこで、初めて、自分のギタリストが、共和党支持で、トランプに投票していたことを知った・・・。
彼の場合、隠れトランプでもなんでもなく、前から、堂々と公表はしていたようではあったが、
1年以上も、一緒にバンド活動やってきて、
バンド内では、政治の話とか、一切出なかったなと・・・
いや、していたのかもしれないが、自分が聞いてなかっただけかも・・・。
11月8日(火)の選挙翌日の水曜日。
いつも通りに、バンドリハが行われたのだが、
「今日は、私用で、バンドリハに参加できない。」
というバンドグループメッセージで、リハーサルを休む連絡がアーレン君から入った時、
メンバー最年少(22)のデイブ君が、
「トランプの祝賀会のため?」
冗談 返してまして、
で、アーレン君の欠席したリハーサルで、ギタリストのプチメタルが、
「今頃、アーレンの奴、ストリップクラブで、トランプの祝賀会だよ!」
って、男同士(ドラマーが女であること忘れてる)のジョークを飛ばし、
シンガーのユセフ君は、ムスリムで、フランス語、英語、アラビア語のトライリンガルで温厚な賢い彼も、そんなジョークを受け笑いながらも、もちろんでしょうが、
「しかし、トランプかぁ・・・遺憾だな。」
と言ってましたから、ウチのバンドは、アーレン君以外、みなヒラリーに投票したんだなって、勝手に思い込んでたんですよ。
で、昨日、日曜日のバンドリハーサルで、先に来ていたプチメタルと、こりんごちゃんで、たまたま選挙の話になり、
「ジョンは、ヒラリーに投票したの?」
と、プチメタルが聞いてきたので、
「Of course!もちろんよ!」
というと、
「Huh,」
と鼻で笑うプチメタル。
「えっ、アンタ、ヒラリーに投票しなかったの?」
「しなかったよ。」
「えっ、アンタ、もしかして、隠れトランプ派だったの?」
「トランプにも投票しなかった。」
「あんた、投票しなかったって、アンタみたいな奴がいるから、トランプが大統領になっちゃうのよ!」
「俺は、どっちも好きじゃないし、いや、むしろ、トランプになってくれてよかったと思ってる。
ヒラリーよりは、トランプの方がましだ。」
衝撃発言っ!
アタシは、政治には疎いですし、詳しいことは、よくわかりませんよ。
それでも、その素人が見ても、トランプは ないでしょ?って思うのよ?
「えっ、何を根拠に、トランプがいいとか言うわけ?
アンタ、Sexism者 なわけ?」
「俺は、Sexism でも、共和党支持でもない。
でも、トランプは、ロシアとの関係を改善させると約束したのがいいよね。」
あっ、コイツ、ロシア生まれのアメリカンだったっ!
ちなみに、アーレン君は、ロシア人の両親のもとにアメリカで生まれたアメリカ人(ロシアには、一度も行ったことはない)
ちなみに、さっきも言ったけれど、ボーカルのユセフ君は、フランス語が第一言語のムスリムで、アメリカ市民権あり。
ベーシストのデイブ君は、ポーランド人の両親の元、アメリカで生まれたアメリカ人(英語しか話せない)
ドラマーのこりんごちゃんは、生っ粋の日本人。
NYCらしい、移民バンドでしょ?
ですが、こりんご以外、全員アメリカ市民です。
で、デイブ君以外は、実はみなバイリンガルです。
(こりんごの英語能力だけ、比較にならないほど劣っています。)
半移民バンド (こりんご以外全員アメリカ市民ですけれど) なので、移民を差別するトランプの支持などあり得ないって思い込んじゃったんですね。
で、そういえば、異例なほどに、トランプは、ロシアのプーチン大統領を称賛していたと言っていたな。
確かに、母国との関係を改善すること約束されれば、グラっとしちゃうよね?
でも、アタシだって女性だし、移民だし、やっぱりあからさまに差別発言してしまうような方を仰げないよ。
結局、みんな、自分の願いを叶えてくれる人がリーダーになって欲しいと願うことは一緒か?
しかしですね、トランプは、思い立ったかのように選挙に臨んで、たった15ヶ月で大統領の座を射止めた。
ある意味 スゴイですけれど、
「でも、トランプは、政治家じゃないでしょ?
政治家としての経験もないのに、大統領とか勤まるの?」
「誰がなったって、同じだよ。
オバマが、なにか大きくこの国を変えてくれたか?」
「でも、彼は、不動産王でありながら、その経営だって危うくて、彼のビルあちこちで倒産してるじゃないの?
そんな、経営もうまくでいない人が、国のリーダー出来るの?」
「だから、誰がなっても、この国をまとめられやしないってことだよ。」
「じゃさ、トランプは、税金払ってなかったって言うけど、それは、どう説明するのよ!」
「あぁ、あれは、ずるいよな。
でも、賢いから、払わなくてもいいように合法にしたんだろ。」
「そんなの不公平じゃない?」
「トランプが、税金を払わなかったことが、俺たち市民の生活に何か影響を与えたか?」
な、なんだ、その開き直りな答えは?
「いや、自分らの生活の影響とかじゃなくて、税金を払うのは、市民の義務でしょ?
金持ちだから、賢くやったから、トランプだから、払わなくてもいいとか、ないでしょ?
アタシたちが ささやかな税金を払わなかったら、血相かいて追及してくるIRS(税務署)なのに、
で、お前プチメタルの言い分からすれば、トランプが税金を払わなかったことで、自分らの生活に何ら影響を及ぼしてなければいいって言うなら、
トランプが殺人を犯したとかでも、特に何ら 自分らの生活が変わるわけでもないから、それもいいって言うのと同じことじゃない?
私たちが、税金を払わなかったとか、人を殺したとかだったら、逮捕されて牢獄入りでしょ?
でも、お金持ちが税金を払わなかったとか、人を殺しても、金や権力で逮捕されないってこと?」
「そうだよな、それはそうだ。
牢獄行くべきだ!」
「でもさ、税金35%の払い戻しって本当かな?
だったら嬉しいよね?」
「それも 口だけだろ?
まぁ、脱税とかスキャンダル暴露は、選挙活動の足の引っ張り合いで・・・。」
オイオイ、どっちがどっち応援してるんだよ!
そこへ、共和党で、トランプに投票したアーレン君が、リハーサルに現れると、
ピタリと、プチメタルと、こりんごの会話は、止まった。
なにも、なかったかのように、
「What's up!」
と、別の会話に切り替えられた。
そして、いつもと変りなく、つつがなく、リハーサルは始まった。
こんな小さなコミュニティーに、
自分のバンド内という、こんなに目と鼻の先に、トランプ投票者から、隠れトランプまでいたなんてと、
本当に、思い込みっていけないわ、
このニューヨークで、こんなに身近な仲間、半分 トランプであったこと、本当に驚いたりもしたんですが、
だからと言って、それが原因で分裂するとかもないんですが、
分裂するなら、違う理由でよね。
本当に、今回の選挙は、井の中の蛙だったり、灯台下暗しだったりと・・・。
ただ、バンドも、国も、成功とか、向上とか、平和とか、向かって行くところは一緒だから、それは、分裂したまま出来ることじゃないよね。
たった5人のバンドだって、意見の食い違い、方向性のズレ、言い争い、日常茶飯事です。
リーダーである プチメタルの傲慢やエゴに、常に食ってかかってる影の支配者こりんごで、
バンド活動、問題ばかりで、成功は、ものすごく遠いんですが、
バンドを引っ張るリーダーが、しっかり先導して、
影のリーダーがそれをフォローしてやって、
他のバンドメンバーも意欲的に協力してくれない限り、バンドの成功はないよ。
そこから、やっと外交がはじまって、バンドプロモーションして行くんだから・・
今まで、たくさんのメンバーが去って行きましたからね。
トップが上手くやっただけじゃ、バンドとしての意味は、全然なしません。
アメリカも、分裂してる場合じゃないんじゃないかと、
そして、アタシも、移民だし、市民じゃないしって考えをやめて、この国に住んでいる以上、もっと政治にも目を向けないといけないなと、
あら、貴方、自分のバンドと合衆国、一緒にまとめちゃった?(比較規模デカイ〜)
今日は、雨降りニューヨークよ。
またね〜。
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