創剣記 ゴッドブレード 2章 天神
「とうとう見つけた!これで私の名を世に知らしめることができる!」
父は憤慨してそう叫んだ。
宅磨と母はぽかんとして父の顔を見ていたが、父はそんなことにも気がつかない勢いでこれまでのいきさつを次のように述べた。
父がしていたのは、魔王の調査ということらしかった。
昔から古い文献が大好きだった父は、書斎の本を読み漁り、次の一文を突き当てた。
「天界より天神きたり。そのものは強大な力で生けるもの全てを破壊し尽くし、世界は滅びる。地球を生まれてすぐの状態に戻るだろう。これを救うことができる者はただ一人、神の剣を手にいれし者だけである。」
「それじゃ天神でもなんでもないじゃん。」
天神とは本来世界を救う側ではなかろうか?
「お父さんはこれを今起きていることじゃないかって考えているんだ」
父は相変わらず興奮している。
「もし本当なら、私はこの神の剣って物を手に入れたい、そして世界に私の名前を全世界に轟かせたい。世界を救った英雄と!!!」
「まったく、欲望の固まりだわよね・・・」
母が呆れていう。
「何で私はこんな人好きになっちゃったのかしら・・・」
ブツブツ言いながら母は食卓へ向かっていった。
「おまえは信じてくれるだろう、な?宅磨」
「えっ・・・えーと・・・ま、まぁ、信じられないこともないかなぁ・・・」
ハッキシ言って興味ない。宅磨は心の中で答えた。
「そうだろう、そうだろう」
父はなぜか宅磨の言葉に納得して、書斎に戻っていった。
・・・ん?
「えっ?ちょっ・・・父さん待って!」
ガチャン。書斎の扉が勢いよく閉まった。
そのとき、母が鬼の形相で、
「飯食べなさいよアンタァ~~~~!!!」
と突っ込んできた。両腕にお盆いっぱいの食事が乗っていた。
宅磨はすごい勢いでよけた。
宅磨には三日間父のことを心配していた母の気持ちがわかったので、(それと食べないのは体に良くないと思って)口は出さなかった。
<3章に続く>
