奨学生生活は、
とても大変な印象がありました。
来春の受験、
そして大学合格への道は、
はるか険しく、
その先に見える成功は、
穴ぐらのようなおんぼろアパートと、
汗水たらしての新聞配達からは、
まるで想像がつくものじゃ
ありませんでした。
だから、途中で力尽きて、
それは堕落というか、
人間性、ひいては強さを試され、
敗れて去るということは、
仕方のないこともに思えました。
しかし、
そこには当初の入学金や学費もあり、
中々簡単なことではなかったようです。
それでも健太郎さんは、
販売所への借金を清算し、
東京を去っていきました。
実は、そんな彼は、
僕が大人になって
唯一再会した人物になります。
高校の1年、16歳だった僕が、
健太郎さんに再会したのは、
あれから20年以上経った、
30代後半の頃になります。
……………………
連絡が来たのです。
フェイスブックでした。
僕は最初、
それが健太郎さんだとは
思いませんでした。
「受験してた、
秋田に帰ったの憶えてない?」
「どちらさまでしょうか?」
そんなDMのやりとりがあって、
「ほら、東京から逃げ帰った、
一緒に新聞配達したじゃない」
それで思い出しました。
もう20年も経っているのです。
僕は全く縁もゆかりもない土地で
暮らしています。
すぐに思い出せなくて、
無理もなかったのですが、
鼻がひくひくするような、
懐かしさにおそわれていました。
あの頃の光景が、
脳裏に甦ってきます。
僕はその年に、
彼に会うことを1つの目的として、
秋田に向かったのです。
プロジェクト508日目。
――――――――――――――――――――――――――――
2019/11/29 508日目
■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71%
■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定
■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中
158ページ中50ページくらい了
――――――――――――――――――――――――――――
kindleでは「セノイピープル」「バスストップ」「悲しきウスバカゲロウ」が読めます→
https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&text=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&search-alias=digital-text&field-author=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&sort=relevancerank
『僕を知らない君へ』オープニング 1日目
→https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html









