岐阜のお城から降りてくると、
僕らは長良川沿いの道から、
もう一度金華山を見上げてみました。
あそこに登っていたんだ、
山は鋭角にせりあがっていて、
急勾配な斜面が思い出されました。

そこから、
正法寺の大仏殿へと向います。
岐阜の大仏は、
意外に知られていませんが、
日本三大大仏の1つで、
高さは14メートルほどあり、
金箔がはられた立派なものです。
ちなみに奈良の大仏は15メートルほど。

有名じゃない理由として、
時代のせいなのか江戸期の造りは、
ちょっと雑な気がするというか、
均整があまりとれていないし、
重厚感がやや劣るようです。

それでも、結構な大きさですが、
僕らは、
しばしその光沢のある尊顔を見上げていました。
僕らが拝観している間に、
観光客はなかった気がします。

それから、
岐阜では最後に、
道三塚へと向いました。

いわずとしれた、戦国の先駆け的な下克上大名、
斎藤道三最後の地です。

彼は京の妙心寺の修行僧だったとか、
油売り商人だったとか、
色々言われていますが、
その前半生には不明な点が多く、
その両方のキャリアがあって、
ひょっこりと美濃の地に
現れたのかもしれません。

今で言えば、
相当の切れ者で、
転職を繰り返しながらも、
最終的に大手企業の
重要職まで上り詰めた感じでしょうか。
しかし、世襲の習慣が根強い中、
本当に自分の支配権を維持できたのか、
それには疑問が残るところでしょう。

なにしろ、最後には息義龍子との戦によって、
戦死しているからです。
その息子は、
本当は道三の実子ではなく、
土岐家の遺児であったようです。
その真相はおいておいても、
道三が、絶対的に当地に根付けなかったことは
間違いない事実です。

それが、道三塚といわれ、
今なお残る、この首塚が、象徴しています。

僕らは入り組んだ住宅街から、
道三塚を見つけ出し、
祠にひと時手を合わせました。

「道三はなんで戦死したの?」
順平が疑問をはさみます。
僕はかいつまんでその経緯を話しながら、
「もう死ぬ気でいたろうね、
向こうは岐阜の城の方から責めてきて、
自分は押され気味に長良川の対岸にいて、」
「結構いい年だったしね」
と、サトちゃん。
僕は続けて、
「ただわかんないのはさ、当時の人って、
まあ、今もそうだろうけど、
自分の系譜が重要なわけじゃん、
だから息子が統治するってことは正しいわけで、
そのままでよかったんだけどね、
なんか俺が思うに、
道三も最初は息子は、
自分の子って信じてたんじゃないかな、
土岐のお殿様から
女性を下げ渡されたんだけど、
その人がもう身ごもってたとか、そうじゃないとか、
本人もわかんなかったんじゃないかな、」

小さな塚には、ただ
「斎藤道三公塚」と刻まれています。
もちろん江戸時代に入ってからの、後年に建立されたものでしょう。

僕は、
「だんだん、義龍が、
自分が追い落とした土岐の殿様に似てきて、
なんかやべえな、て考えたんじゃないかな、
それで諦めたのかね、
最後は家臣からも総すかんされたっていうしね、
やっぱ成り上がりじゃ無理があるなあ、て思ってたかもね、」
「思っただろうね、元々の偉い人じゃなかったらね」
サトちゃんは腕を組み、
そう答えました。

長良川を隔てて武力衝突した親子でしたが、
やがて劣勢であった道三側が総崩れします。
道三の最後は、
脛をなで斬りにされ、
鼻を削がれたと、
その義息信長の「信長公記」にあります。
戦国を生き抜いた屈強の男とはいえ、
63歳の老体でした。

画像は、昭和29年頃の道三塚。
現在は住宅街の一画になっています。

 

プロジェクト598日目。

 

――――――――――――――――――――――――――――

2020/2/27 598日目

■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71% 

■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定

■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中

 158ページ中50ページくらい了

――――――――――――――――――――――――――――

 

kindleでは「セノイピープル」「バスストップ」「悲しきウスバカゲロウ」が読めます→

https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&text=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&search-alias=digital-text&field-author=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&sort=relevancerank

 

『僕を知らない君へ』オープニング 1日目

https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html
 

 

山上への道は最初は緩やかで、
徐々に勾配が出てきました。
僕らは汗をかきながら、
ひたすら上へと登っていきます。

周囲は木立に包まれていて、
今どのあたりまで来たのかなんて、
まったくわかりませんが、
濃い緑の木の葉が日陰になって
夏の日差しを避けれたのが、
唯一の救いでした。

城攻めしたときは、
僕らのリュックなんて比じゃない、
重量のある鎧を着こんで、
攻めあがっていったんでしょう。
しかも、ただ登るんじゃないんです。
そこは死地であって、
殺し合いをするために、
息せき切って這い上がっていく心理は、
とうてい、僕らの遊興とはわけが違い、

どうにも昔の人の足腰には、
かなわないと思いました。

そしてその心理は、
なにも平凡に生きている僕らが、
突然に死地に向うのとは違うわけで、
その人の人生、
生い立ちから環境から、
そうしたもので醸成されたもので、
かなわないとかかなうとかでは
ないかもしれません。

人の心理というのは、
即時的な効果意外に、
もっと重要なエッセンスがあって、
こうしたことを考えていますと、
僕がその後書き続ける小説世界というのも、
一断片というわけにはいかない、
そうしたことを、考えていました。

僕の前をサトちゃん、後ろを順平が歩いていました。
鳥の囀りが聞こえています。
見えるわけもないのですが、
一度立ち止まると、鳥を探すように
木立の中を見上げてみました。

1時間くらいの登山でした。
やがて、

ロープウェイの山頂駅にたどり着きます。
そこからは、
ロープウェイに乗った人も徒歩になるわけです。
あと少しです。
少しくらい標高が高くなっても、
真夏の暑さはうだるようでした。
額から汗が噴出し、
Tシャツは汗でじっとりとしています。
時折、弱い風が吹いてきましたが、
とても一息つけるほどの涼風を

運んではくれません。

「見えた、あれ!」
先頭を行くサトちゃんが指さしました。
再建された、岐阜城の天守閣です。
「おお、かっこいい」
僕らは歓声をあげながら、
ようやく城までやってきました。
天守閣は、入場券を買って入るやつです。
ロープウェイはやっていないのに、
開館していました。
つまり、僕らのように
登ってくる人もいるということだし、
そもそも係りの人は、
歩いて登ってきたわけです。

建物の頂上階からの眺めは格別でした。
眼下の長良川が、
市街地から山すそへと流れています。

「天下布武」
ぽつんと順平が口にしました。
信長が岐阜を攻略した時の言葉です。
思えば岐阜という地名も、
信長の時代に命名されたもので、
それは中央とか、
分岐とかを意味するものでした。
「ま、この眺め見たら、

天下とれる気してくるね」
そう僕が言うと、
「登ってくんの大変だからね」
と順平。
まだ、額には汗が光っています。
「でも天下とるってなんだろうね、」
サトちゃんは笑いながら言います。
僕は少し考えて、
「そもそも戦国って、すごい長いじゃん、
実質的には鎌倉時代から
この国はずっと乱れてたようなもんでしょ、」
指折り数えてみて、
「ざっと400年くらい、そういう時代にいたら、
この世界が平和になるなんて、
普通は誰も想像できないよね、
領地の取り合いとか争いが普通だったら、
みんな世の中はそんなもんって思うよね」
「どういう意味?」
順平は欄干に両手をついて聞いてきます。
僕は大きく伸びをした後で、
「いやさ、この光景見たら、
もしかしたら行けんじゃね、ってさ、
初めて考えて、その、統一っていうか、
この国で戦国が終わるってのを、
できるかもしれないって、
そう信長がね、考えたってのも、
もしかしたらあるかもね」

僕らは、しばし、
眼下に広がる平野の光景に見惚れていました。
吹き上がってくる風が、
ほてった頬に心地よく流れていきました。

 

プロジェクト597日目。

 

――――――――――――――――――――――――――――

2020/2/26 597日目

■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71% 

■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定

■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中

 158ページ中50ページくらい了

――――――――――――――――――――――――――――

 

kindleでは「セノイピープル」「バスストップ」「悲しきウスバカゲロウ」が読めます→

https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&text=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&search-alias=digital-text&field-author=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&sort=relevancerank

 

『僕を知らない君へ』オープニング 1日目

https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html
 

大垣駅は早朝からごった返していました。
品川からの乗客が、
一斉に乗り換えるからです。
この駅ではこの光景が長期休暇であれば、
毎日のことなんでしょうが、
まだ朝早くの混雑は、
違和感を感じるものでした。

ほとんどの乗客は、
さらに西に進むため、
京都、大阪方面行きの列車へと
いそいそと乗り換えていきます。
乗り換え時間はあまりないみたいで、
みな大きな荷物を持って、
足早に歩いています。

僕らは大垣から岐阜へ少し引き返すので、
その反対のホームへと向いました。
こちらはほとんど人はありませんでした。

ホームで名古屋方面行きの列車を待っています。
「朝飯どうする?」
と順平。僕は、
「岐阜行ってからたちぐいでも食べようか」
「そうだね」
ふとサトちゃんを見ると、
まだ眠そうな顔をして、
反対のホームが
ごった返している方を見ていました。
「眠れた?」
と順平がサトちゃんに聞くと、
「あんまり、寝たりない」
「そうかな、よく寝てたよ」
僕は思わず反論しました。
サトちゃんはあくびをしながら、
「寝たりない」
と答えました。

岐阜にはすぐに到着しました。
まだ駅前には、
もう10数年前のことなので、
金色の信長像もなかったと思います。
知っている方もいると思いますが、
今では金ぴかな、
洋装の鎧に火縄銃を携えた信長の像が、
岐阜駅を降りるとむかえてくれるのです。

僕らは路面電車を
めずらしそうに見送ってから、
観光案内所で入手した地図を頼りに、
歩いて金華山方面へと歩き出しました。

どのくらいの距離だったか、
結構歩いたと思いますが、
僕らは古い家屋の残る旧市街を歩いて、
やがて眼前にせりだしてくる
金華山を見上げました。

「すごいね、山」
とサトちゃん。
「あの上にあんでしょ城」
順平は言いながら、
山上の方へと目を上げていました。
「でもあの城、ほんとは岐阜城じゃないよね」
「そうなんだあ、あれ再建?」
「再建だし、本当はあんな感じじゃなかったんだよ」
サトちゃんは色々調べていたのか、
岐阜城は天守閣はあったかもしれないけど、
ああした白亜の建物じゃなかったことや、
信長が居館にしたのは、
山の麓だったとか、
そういうことを歩きながら話してくれました。
平地にこんもりと隆起したこの山稜は、
まるで防御のために、
城を作るためにあるような山でした。

麓へとたどり着きます。
そこでひとつ、
予定が狂うことになります。
本来は、山頂付近までロープウェイがあるのです。
ところが、夏のこの時期、
改修工事をやっていて、
ロープウェイは休止されていました。
僕らは県立博物館、
そのそばにあった板垣退助の銅像の前で、
協議をします。

「あきらめて別んとこ行く」
と言ったのは僕と順平です。
もう夏の陽は頭上近くに上がっています。
この暑さの中で、
標高329メートルを登る気がしなかったからです。
ところがサトちゃんは、
「一応山道ちゃんとあるし、登ろうよ」
と言い出しました。
「登ったら、当時の人の気持ちになれるよ、
昔はロープウェイなんてなかったんだし、
毎日登ってた人だっていんでしょ」

確かに、その通りでした。
僕らは山の上の方を見やって、
休止されたロープウェイ駅を横目に、
山道へと入っていきました。

ちなみに板垣退助の銅像があるのは、
この地で彼が遊説中に、
襲われたことがあるからです。
そこで難を逃れた板垣が言ったのが、
「板垣死すとも自由は死せず」
というあの有名な言葉です。

僕らは右手を上げて、
よおよお、岐阜にようこそ、
てやっている彼の銅像の背後にまわり、
急な斜面を登っていきました。

 

プロジェクト596日目。

 

――――――――――――――――――――――――――――

2020/2/25 596日目

■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71% 

■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定

■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中

 158ページ中50ページくらい了

――――――――――――――――――――――――――――

 

kindleでは「セノイピープル」「バスストップ」「悲しきウスバカゲロウ」が読めます→

https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&text=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&search-alias=digital-text&field-author=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&sort=relevancerank

 

『僕を知らない君へ』オープニング 1日目

https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html
 

少しは寝れたみたいです。
うっすらと目を開くと、
すでに外は明るくなっていました。
列車のきしむ音が
耳にはっきり聞こえてきます。

どのあたりだろうか、
周囲を見渡して、
そこが大都会で、
名古屋のあたりであることがわかりました。
朝の6時前でしょう。

向かいのサトちゃんは、
みかんの皮を手に握り締めたまま、
小さなイビキをたてて熟睡していました。

順平も寝ているように見えましたが、
僕がちらっと見ると、
目を開いて、口をへの字にしてみせました。
僕と同じで、あまり寝ていないようでした。
まあ、この環境では、
中々熟睡するなんて難しいでしょう。
僕らは、
幸せそうな顔して寝ているサトちゃんを見て、
また顔を見合わせて
笑みを交わしていました。

もう、寝るのを試みるのはやめにしました。
窓に頬杖つくと、
明るくなっていく
外の光景を見ていました。
大垣が終着駅ですので、
一度岐阜市は通り過ぎていきます。
民家が続きます。
田園も広がっています。
赤い瓦屋根がいくつか見えて、
このあたりが産地なのか、
そんなことを考えていました。

ずっと関東で育った僕ですが、
母方の郷里は広島や山口で、
祖父母が広島にいるのもあって、
小学生の頃は、
毎夏のように出かけていました。
東日本に暮らした僕には、
西日本は、憧憬と異郷感の入り混じった、
胸にあわあわと感じる感懐があります。

今、その入り口にいるんだという気分でした。

車内が少しずつざわついてきました。
乗客が起き出したのか、
僕らのようにあまり寝れなかったのか、
それでも、
乗り換えの準備を始めたんでしょう。
車内アナウンスが久々のように聞こえてきました。
次は、終点の大垣だと告げています。
順平は、
「起す?」
と、となりに首をもたれて眠るサトちゃんを見ました。
「そうだね」
僕は答えると、
安らかな寝顔のサトちゃんの、
その細い膝小僧のあたりをつつきました。

 

プロジェクト595日目。

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

2020/2/24 595日目

 

■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71% 

 

■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定

 

■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中

 

 158ページ中50ページくらい了

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

kindleでは「セノイピープル」「バスストップ」「悲しきウスバカゲロウ」が読めます→

 

https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&text=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&search-alias=digital-text&field-author=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&sort=relevancerank

 

 

『僕を知らない君へ』オープニング 1日目

 

https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html
 

 

少し説明しますと、
今でもあると思いますが、
長良なんとか、っていう快速列車があり、
それが品川を
0時近くに出発して、
朝6時すぎに
岐阜県の大垣に到着します。

この列車、青春18キップで
旅したりする人には結構有名で、
みなこれに乗って、
西の方へ出かけていくのです。

僕らもこれに乗るのです。
順平も急いで旅支度して、
いや、元々旅から帰ってきたようなもんなので、
ほとんどそのままでしたが、
3人して、夜家を出ました。

品川駅には、
なるべく早く着くべきだと判断しました。
夏季休暇中ですし、
おそらく同じように旅する人が多く、
下手したら座れない可能性があります。

座れなければ、朝まで立ちっ放し、
それは避けたかったんです。

案の定、
1時間以上前にホームにたどり着きましたが、
少し行列が出来ていました。
「危なかったねえ、これ結構並んじゃってる」
そうサトちゃん。
順平は心配そうに列を眺めながら、
「座れるかな?」
「まあ、大丈夫じゃない」と僕は答えました。
内心は心配してましたが、
長い列車がホームに滑り込むと、
僕らは3人して、座ることができました。
2人席が向い合うボックス席です。
僕とサトちゃんが窓際に座りました。
列車は混んでいました。
通路にも人が座り込んでいます。

横浜の戸塚を抜けたあたりで、0時を過ぎます。
車内の照明が、かすかに落とされ暗くなりました。
といっても、夜行するだけで、
普通の列車に違いないのです。
シートは固くて、窮屈な感じで、
とても心地よく寝れる環境ではありませんでした。

最初は、言葉少なに、
僕らは会話を交わしていました。
周囲も、旅のはじまりの
高揚感みたいな雰囲気で、
なんとなくざわついていました。

「京都行ってどこ行く?」
僕が言うと、サトちゃんは、
「さきにさ、岐阜行こうよ岐阜」
「岐阜?」
「いいね岐阜」
と、順平。
岐阜は斎藤道三や織田信長に代表される
金華山山頂の岐阜城があります。
僕らは歴史がみな好きだったこともあり、
そのあたりのことはよく知っていました。

小田原を過ぎるあたりで、
ようやくうとうとし始めました。
向かいでサトちゃんが、
いつ買ったのか、
みかんをくちゃくちゃやって食べているのが、
おぼろげにわかりました。
本でも読もうか、
僕は胸に抱えていたリュックを開こうとして、
その手を止めて、
やっぱり寝ないと、
明日は岐阜だし、
そう思い直しました。

またうつらうつらしますが、
どうにも、
深い眠りには落ちそうもありません。
線路を踏みしめていく
規則的なコトンコトンという音が、
いつしか自分の鼓動とシンクロするような、
そんな気分です。

窓の外は真っ暗で、
自分の顔だけが映っていて、
それにも飽き飽きして、
ただぼんやりと天井を見上げ、
また、目を閉じました。

 

プロジェクト594日目。

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

2020/2/23 594日目

 

■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71% 

 

■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定

 

■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中

 

 158ページ中50ページくらい了

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

kindleでは「セノイピープル」「バスストップ」「悲しきウスバカゲロウ」が読めます→

 

https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&text=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&search-alias=digital-text&field-author=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&sort=relevancerank

 

 

『僕を知らない君へ』オープニング 1日目

 

https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html
 

 

話は大分、
遠回りをしてしまいました。

24歳の初夏のことです。
僕は30万を越える
その年の奨学金を手に、
長期での旅行を思いつき、
サトちゃんを誘ったんです。

それで2人、
青春18キップをつかって、
鈍行列車で、
西の方に出かける計画をたてました。

品川発の夜行列車に乗るため、
出発の当日の夕方、
僕らは少し寝ておこうとなって、
昼間からふとんに入り、
日が暮れかけた頃起き出しました。
その時です。
嬬恋に長期でアルバイトに行っていた
順平が帰ってきたのです。

順平の、嬬恋でのいろいろな出来事、
そして、彼がふいに帰ってきてしまった理由を、
僕らは部屋で輪になって聞いていました。

自嘲気味な笑みと、
それでいて落ち着いたためいき、
彼は彼なりになにかを感じ取っていたんでしょう、
僕らは、
当時は面と向って
それについては
話し合うことはほとんどありませんでした。
それというのは、
将来のことです。
この長すぎるモラトリアムを、
どう捉えていたかってことです。
僕は再度の大学入学と、
小説を書くということで、
辛うじて、何かを掴もうとしていました。
サトちゃんは、相変わらず、
ファーストフードでアルバイトをしています。
そして順平は、
きっかけを見つけようとするように、
群馬までキャベツを掘りに出かけていました。

それぞれの思いはあったんでしょう、
ただ、僕らはそれを
はっきりと確認しあうなんてことはありませんでした。
口にして、言葉になったときに、
もしかしたら、
じりじりやってくる未来への恐怖を
感じるからだったかもしれません。

僕はそんなことを意識しながら、
順平のキャベツ畑の一連の話を聞き終え、
「俺たちさ、今日の夜から出かけるんだけど」
そう、旅行のことを話したんです。
サトちゃんも嬉しそうに、
「鈍行でね、京都とか、広島とか、
いろいろまわるんだ、城行くよ」
順平は畑で日焼けした顔を、
最初はきょとんとさせていましたが、
「いつ?夜?」
僕は大きく頷いて、
「そ、品川発のね、夜行乗って」
「一緒行く?」
と、サトちゃん。

順平は、ほんの一瞬だけ、
考えるそぶりをしたかと思うと、
「そりゃ…、行くに決まってんでしょ」
そう答えました。

 

プロジェクト593日目。

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

2020/2/22 593日目

 

■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71% 

 

■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定

 

■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中

 

 158ページ中50ページくらい了

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

kindleでは「セノイピープル」「バスストップ」「悲しきウスバカゲロウ」が読めます→

 

https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&text=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&search-alias=digital-text&field-author=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&sort=relevancerank

 

 

『僕を知らない君へ』オープニング 1日目

 

https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html
 

 

部屋でサトちゃんと、
ふいに嬬恋から帰ってきた
順平と話しています。
僕は、
「それで、寄宿舎戻ったんだ?」
「ああ、ま一応ね、」
「怒られた?」
とサトちゃん。
順平は苦い顔して、
「いやなんつうかさ、
まず寄宿舎慌てて帰ったんだよ、
やべえってなってね、でも帰ったって、
もう9時まわってるじゃん、
さすがに誰もいないんだよね、」
「まあそりゃそうだよな、
みんな畑行っちゃってんだろ」
僕が言うと、
順平は深く何度か頷き、
「お前ならどうする?」
「どうするって…」
「急いで着替えてさ、畑行く?
畑までけっこうあんだよ、
だから毎日軽トラに揺られてったわけじゃん、」
「バイクで行けばいいじゃん」
とサトちゃん。
順平は向かいに
あぐらかいて座る僕らを見渡して、
「そんなことできねえよ、目立つじゃん」
「そもそも遅刻してんだから
目立ってんじゃないの?」
と僕。それでも、
順平は首を横に数回振って、
「いや、誰もいないからさ、
急いで荷物まとめて、
それで帰ってきたんだ」
「…」
僕とサトちゃんは最初無言でしたが、
まあ、だから彼は
夏の終わりを待たずしてここにいるわけで、
それで、3人でひとしきり笑っていました。

「まあ給料は毎日茶封筒で手渡しだしね、
続かなきゃ
いつでも帰ればいいって思えるし、
それで俺がやめる前にも、
何人もやめてんだし」
そう順平が続けたので、
僕は、
「そうかな?」
「そうだろ、じゃなきゃ月給とかすりゃいいじゃん、
みんなやめたんだから、俺帰ってくる前にも、
3人いたんだぜ、そういうの」
「いやまあそうだけどさ、
それがいつでも帰れって
そんな理由じゃない気もするけど」
僕は少しだけ
引き下がらずに話してみました。

順平も本当はわかっているはずです。
自分の弱さに負けたことを、
今はこうして
冗談っぽく話しているけど、
どこかで、その汚名を取り返したいと、
そう、考えているはずです。

「それよかさ、」
ちょっと沈黙があった後で、
口を開いたのはサトちゃんでした。
「群馬じゃ青たんって言わないんだね」
「あおたん?」
と順平。
「だってさ、ミクちゃんは膝どんつうとか言ってさ、
青くなってたんでしょ、それ青たんだよね」
「たしかに」
サトちゃんの言葉に、
何かを思い出すように
順平は考えるふりをします。
僕は、そんなことは
どうでもいいと思っていました。

本当に気になったのは、
あのミクちゃんとの
夜中の会話のあと、
2人になにもなかったのでしょうか、
順平はなにもないって言ってましたが、
それ以上は、聞くのも憚られて、
僕はただ黙って、サトちゃんの
よくわかんない説を聞いていました。

「青たんは東京弁なのかね」
サトちゃんは僕の顔を見ます。
僕は、
「知らね」
と一言答えました。

 

プロジェクト592日目。

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

2020/2/21 592日目

 

■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71% 

 

■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定

 

■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中

 

 158ページ中50ページくらい了

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

kindleでは「セノイピープル」「バスストップ」「悲しきウスバカゲロウ」が読めます→

 

https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&text=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&search-alias=digital-text&field-author=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&sort=relevancerank

 

 

『僕を知らない君へ』オープニング 1日目

 

https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html
 

 

順平が目覚めたのは、
翌日の9時頃でした。

となりでは、布団もかけずに
そのままの姿で
ミクちゃんも横になっていました。
彼は起き出して、時計を見た瞬間、
咄嗟にミクちゃんを揺り起こします。
彼女は伸びをしながら、
「どしたの?」
「まずいって、寝坊した」
順平は慌てて起き上がりましたが、
もう時すでに遅しでしょう、
早朝5時から始まる畑作業は、
とっくに4時間が経っています。

携帯電話をのぞきこむと、
事務所からの着信がいくつも入っています。
留守電もありましたが、
聞く気にはなれませんでした。
寄宿舎にいない彼を、
どこにいるのかと言っているに
違いありません。

その着信の履歴にまざって、
富田君からのメールがありました。
そこには、
お前、ミクといるだろ
と書かれていました。

彼はたぶん、青い顔したと思います。
その様子を感じたミクちゃんは、
「どうしたの?」
「いや…」
また携帯電話を覗き込みます。
たしかに富田君からです。
最初に会った頃の、
威嚇するような
彼の態度が思い出されました。

順平は立ち上がると、
ポッケに入れたままの
バイクのキーを確かめながら、
部屋の入り口の方へと向いました。
「どうしたの?行っちゃうの?」
ミクちゃんの声に一度振り返りました。
彼女は、昨晩会ったままの、
それなりに綺麗で、
都会へ行ってもやっていけそうな、
そんな女性だと、
ふと彼は思ったのです。

それで、
「ミクちゃん、東京行かないの?」
「え、どうして急に」
「いや…、」
そう言いながら、
すでに順平は靴を履きかけ、
「君なら東京でもやってけるよ、
行けばいいじゃん」
なんだか、田舎はしがらみもあって、
彼女は都会で
自由にやった方がいいんじゃないか、
そんな気がしたからです。
「え~、なんでそんなこと」
「なんていうかさ、こっちって」
地元という意味です。
順平は財布からお札を取り出して、
彼女に手渡しながら、
「これ、ホテル代、」
「どういう意味?」
ミクちゃんは、
お金を払うことを言ったのか、
それとも、
都会へ行けばいいと言ったことについてか、
それはもう、わかりませんでしたが、
順平は、
「俺仕事やばいから、急いで帰るから、
わりいね、ごめん」
そう言い残し、
モーテルの一室をあとにしました。

 

プロジェクト591日目。

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

2020/2/20 591日目

 

■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71% 

 

■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定

 

■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中

 

 158ページ中50ページくらい了

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

kindleでは「セノイピープル」「バスストップ」「悲しきウスバカゲロウ」が読めます→

 

https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&text=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&search-alias=digital-text&field-author=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&sort=relevancerank

 

 

『僕を知らない君へ』オープニング 1日目

 

https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html
 

 

彼女は、頬に赤みがさした白い顔して、
順平を見下ろしていました。
「どうしてさ、」
順平はつい口に出して、
「ま、いいんだけど」
すぐに打ち消しました。
聞いてみたかったのは、
こうした場所に、2人で来たことなんですが、
そんなこと聞くのは、
やぼかもしれません。
あまり遊びに行くところのない田舎では、
モーテル来てカラオケするのも、
もしかしたら普通なのかもしれない、
そんなふうにも考えてみました。

いやしかし、
男女が2人きりで、
密閉された空間にいるのです。
なにもない方がおかしいんですが、
それ以上のこと、
順平には聞けませんでした。

「富田いるじゃん?」
ミクちゃんはそう言いました。
富田君は、
順平に最初に声をかけてきた、
あの不良連中のリーダーみたいなやつです。
「あの人さ、わたしが会社やめてね、
地元戻ってきたら、うちの量販店で働かないかって、
最初言ってきたんだ」
富田君は、地元のホームセンターみたいなとこに
勤めてるって言ってました。
「わたしが前橋でやってたこと、
関係性あるから、
すぐに役立つよみたいに言ってて、」
「そうなんだ、で、」
「でね、でもわたし、すぐに断ったの
あの人、ちょっと怪しいでしょ、
なんかいっつもえばってるしさ、」

5分も経たない前に、
ミクちゃんは、
地元の人は純朴だって言ってました。

順平は笑いながら、
「怪しいって、そうかなあ」
「怪しいよ、女の子とっかえひっかえしてさ、
かっこよくないのに」
「かっこいいからいいってわけじゃないでしょ」
「ま…、そうなんだけどさ、」
「だったらさっきの柏木さんって人は、
いいってことなんかな」
「そうじゃない、そうじゃないけど…、でも、
わたし、富田とかやだ」
「なにそれ」

密室の緊張感は、
もうあまりなくなっていました。
さすがにここ最近の習慣で、
順平はまどろみはじめていました。

「ねえ、やでしょあの人」
「そうかなあ」
順平は仰向けになったまま、
目を閉じました。
眠気に襲われながら、
「なんか言い寄られたりしてんの?」

それで、
ミクちゃんは何か答えた気もしましたが、
もう彼には、聞こえていませんでした。


―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

順平は、その晩、
というか、もう夜中に、
巨大な魚に食べられる夢を見たって
言っていました。
それって、どういう心理なのかな、
彼は聞くので、
僕は、
「魚が食べたくなったんじゃないの」
と答えたんです。
サトちゃんは笑って、
「え~、なんでなんで、なんで魚食べたいの?」
僕は思案顔して、
「ずっと山ん中いたからさ、魚食べたくて、
それで、回転寿司食べたわけでしょ、
それでかなって
順平、魚好きじゃん」
「なにそれ、わけわかんない、
それで魚食べたい俺が、
なんで魚に食べられるんだよ」
順平は笑うと、
「とにかく、そのまま寝ちゃって、
結局ミクちゃんとは
何にもないままだったんだ」
「うそだ~」
と、サトちゃん。
順平は手を振って、
「いやほんとほんと」
僕とサトちゃんは、彼の笑い顔をじっと見ます。
「だからほんとだって、その後さ、」
順平の話は、もう少し続きます。

 

プロジェクト590日目。

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

2020/2/19 590日目

 

■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71% 

 

■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定

 

■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中

 

 158ページ中50ページくらい了

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

kindleでは「セノイピープル」「バスストップ」「悲しきウスバカゲロウ」が読めます→

 

https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&text=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&search-alias=digital-text&field-author=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&sort=relevancerank

 

 

『僕を知らない君へ』オープニング 1日目

 

https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html
 

 

「やったことはだめだけどね」
順平は柏木のことを、
そう前置きして、
「でも俺なんかより、
ずっといいと思うよ、」
「え~、なんでえ」
ミクちゃんはそう答えます。
順平は息をひとつ吐くと、
「だってその人さ、
一応けっこう努力したわけじゃん、
大学行って、会社入って、
それで東京でバリバリ働いてたんだろ、
だから、前橋だっけ?群馬に左遷されて、
くさったりしてただけでしょ、」

順平はベッドに座り、
ひじを膝にのせた格好で話していました。
そうして、
こんなことを話す自分が、
少し寂しくもありながら、
「それに比べたら、俺なんて全然…、」

彼は、音楽活動をやめても、
僕らと暮らしながら、
弁当工場でアルバイトしていたことなんかを
思い出していたのです。

もう24歳になるのです。
大学を出ていれば、
順当に社会人として大人になっていく段階です。
それは、普通であれば、ですが、
もちろん色んな生き方があるのも
彼にはわかっているのですが、

少なくとも、順平には、
今目指していく自分の姿というものが
全くありませんでした。

「俺は、なんにもないからね、
このまんまじゃほんと、」
「そんなことないよお」
ミクちゃんの体が、
心なしか近づいていました。
彼女の言葉には、
特になんの根拠もないのです。
彼女は、ごく最近出会ったばかりで、
順平の断片的な
性質しか知らないのです。

順平は、なにかを打破したい、
というよりは、模索するようにして、
それを目的に、
群馬の山奥までキャベツを掘りにきたんです。

それがどうでしょうか、
毎日土まみれになってキャベツと格闘しても、
彼には、
何も生まれてきませんでした。
何も、浮かばないのです。

いや本当は、
人生にはもっと忍耐が必要で、
たかだか2週間、
大自然に浸ったところで、
明確な生き方などわかるはずはなくて、
それも彼は、
本当はわかっていて、

「とにかく、俺はダメだよ、
このまんまじゃ、このまんま」

そう言いながら、
腕をまくらにして、ベッドに仰向けになりました。
影のようになったミクちゃんの顔が、
彼の表情をのぞきこんでいました。

 

プロジェクト589日目。

 

――――――――――――――――――――――――――――

2020/2/18 589日目

■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71% 

■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定

■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中

 158ページ中50ページくらい了

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

kindleでは「セノイピープル」「バスストップ」「悲しきウスバカゲロウ」が読めます→

https://www.amazon.co.jp/s/ref=dp_byline_sr_ebooks_1?ie=UTF8&text=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&search-alias=digital-text&field-author=%E8%8A%B1%E6%9D%91%E5%81%A5%E4%B8%80&sort=relevancerank

 

 

『僕を知らない君へ』オープニング 1日目

https://ameblo.jp/levelbooks/entry-12445434453.html