カメムシ
掃除のために取り出した軍手、手にはめようとして驚いた。
おまえはカメムシ!
軍手を放り投げ、手の匂いを嗅ぐ。
大丈夫、屁はこかれてない。
見ると、もう死んでいた。
こんな寒い時期になって今年初めてのカメムシを見るとは。
去年の大発生が嘘のようだ。
店内への侵入を許すまいと脚立と箒木で奮闘するコンビニの店主。
夜のセルフスタンドの緑色に覆われた給油機。
そして給油口から侵入しようとするカメムシとの戦い。
カメムシだらけの洗濯物。
乗ると異様な匂いの充満する車たち。
仕事中に急にどこからとも無く立ち昇ってくる匂い。
朝から匂いをつけられた服。
カメムシの匂いを纏ってやって来るお客さん。
寝てると夜中に部屋の中を飛び回る羽音。
そして漂ってくる悪臭。
いきなり悶絶する犬。
いきなり悶絶する猫。
今となっては懐かしい・・・
で、今年はどこでなにしてたん?
極端すぎるやろ。
なんかおかしいで!

