第3弾は、昨年のオークス馬で3人気が予想されるのヌーヴォレコルトを分析してみたい。
前走のヴィクトリアMでは断然人気を裏切ったが、昨春からここまで安定した走りはできている。オークスから距離を伸ばしたことで安定感が出たのだけど、イメージとしては、中距離で道中の追走が楽になり脚が溜まることにより反応の良さとスピードを生かす好位抜けだしのスタイルがマッチしていることが中距離戦で常に勝ち負けできている要因だと思う。
6走前のオークスで、桜花賞までのマイルから一気の距離延長により明らかにパフォーマンスを上げてきたので、結果的にマイルはこの馬には忙しいということなんだと思う。実際チューリップ賞、桜花賞で差をつけられたハープスターとの差は縮まっていたわけだし。オークスにしても得意の条件で馬場も良く流れも向いたことでこの馬の良さであるスピードを生かし切っての勝利。ハープスターが勝ち損ねたという見方もできるのだけど。
5走前のローズSはメンツが落ちていたし、緩い流れで番手取って楽に抜け出す競馬だったが、オークスで見せていた適性と同じものだった。それを番手で楽にやってのけてきたので、安定味は更に増したかなという程度で特筆すべきものはない。
4走前の秋華賞にしても高速馬場でイン有利の京都で勝負所で外回せば厳しいわけでインをロスなく立ち回って勝ったショウナンよりは明らかに強い競馬はしていたと思う。但し、ハープを除くとかなり手薄な世代と思えなくもないので、即高評価とまではいかないのかなと。
3走前のエリザベス女王杯は、ラキシスに最後出し抜かれたが、ポジション取って反応の良さとスピードで一旦抜け出す正攻法の競馬だった。ここまで見せているように勝負所での抜け出す速さが武器なので平均的な流れで立ち回りとスピードが生きる展開なら信頼度は高いが、スタミナ面での良さを見せていないので、その点を問われるような展開でどうなのかが未知だった。
前々走の中山記念で、イスラボニータやロゴタイプといった牡馬の強い馬を相手に重馬場で勝ちきったのだけど、割と緩い流れで見た目ほど厳しくなかったと思うし、終い3~2Fが12.2-11.7とコーナー最速ラップを刻むような展開も向いたと言える。昨年末から中山は時計が出ていたので、重馬場とは言え、それほど負荷が掛かった状態ではなかったかもしれないし、急加速するような流れとインを強引にではあったが、突けたことも大きかったと思う。なので持久力面ではまだ懐疑的に見ざるを得ないかな。
中山記念の勝利に依って、前走のヴィクトリアMは1人気になるわけだが、敗因は距離だったり展開であったりと複合的なものだが、やはりスタミナ面で良さが窺えないので、マイルだと脚が溜まらず立ち回りとスピードを生かし切れないのかなと思う。
世代最上位馬であるとは思うけど、中山記念勝ちをそのまま鵜呑みにするのは少々危険だし、正直持久力面で良さが見れない。ラストが甘いレースも多いので、距離は良いとは思うが、阪神内回りで牡馬相手に好勝負するには展開そのほかプラスアルファが欲しいのが本音。流れは平均からやや遅いくらいで、レースの動き出しがなるべき後ろの方が良さは生きるのだけど、シップがそんな悠長に構えるはずはないのは周知なわけで、なかなか好走のイメージが湧かない。更にヌーボ自身は番手から好位は取りたいだろうし、結局のところ、立ち回りの良さを生かせる展開にならないと正直厳しいと言わざるを得ない。
これだけの不安材料があるのに3人気というのは、リスクに対するリターンが見合ってないので、中心視するにはいくつかプラス要素が欲しいという気もするが。