4走前の新馬は、中距離ということもあり序盤から中盤まで緩んでからのスピード勝負となったわけだけど、3着のヴァンガードシチーが早めに押し上げたことで残3Fが、11.3-11.2-11.4という一瞬の切れよりはスピードの持続力を求められる展開になった。加速地点で難なく押し上げて前を射程に入れた後は鞍上の仕掛けに素早く反応して良いスピードを持ち合わせていることは確認できた。
続く2戦目の東スポ杯は、序盤で流れた後、中盤が緩んで、そのまま直線入っても各馬密集したままペースが上がらず残2F地点でようやく動くという少し特殊な流れ。サトノは若干後手を踏んだことで後方から進め、コーナーから直線入口にかけて押し上げて行くも内と外から閉じ込められ、前も開かずに進路を探すが、全く空かずそのまま馬群の中でひたすら我慢して、ラスト100mくらいでようやく空いた僅かなスペースに突っ込んでクビ差だけ出で勝利というレースだった。スピードとその持続性は確認できていたし、反応面でも悪くはなかったが、このレースで、瞬時に加速して抜け出す競馬ができたこと、馬群の中でも怯まず割って出てこれるくらいのタフさがあることがわかった。ただ、2戦ともに基本Sペースからの反応とスピードで勝ったようなものなので、スタミナ面での裏付けは未知数には変わらずと言ったところだった。
前々走の弥生賞は良い意味で裏切ってくれたわけだが、序盤から緩まない流れに加え残5F地点からペースアップする先行馬には苦しい展開を好位追走から難なく抜け出し、スタミナ自慢のブライトエンブレムを押さえて勝ったのだから強かった。良質で持続力のあるスピード、仕掛け時の反応の良さ、スタミナで良さを見せてしまった以上弥生賞が終わった段階では、少なくともスタミナ面で未知であるリアルよりは上の位置づけで問題ないし、世代で一番強いと判断せざるを得なかったので、皐月賞1人気は妥当な評価だったと思う。
前走の皐月賞は、色々不運で力負けとは言い難い6着だったのでダービーで巻き返しの余地は十分あると思う。まずスタートで出負けして包まれたことで後方になり、その後の展開が全て後手になったこと、道中緩まない流れで外を回らされたことによって勝負所での押し上げも効かず、更に4角で致命的な不利を受けてしまった。それでもめげずに最後まで脚は使っていたし、持久力面ではやはり良さを見せていたのでどちらかに偏りなどはなく、総合力タイプの馬と判断して良いと思う。
ダービーの舞台に替わってどうかだが、材料は好転するだろう。スタートに不安を見せているので、まずは普通に出てくれるかどうかだが、距離延長によりある程度のポジションは取りやすくなるだろうし、持久力も求められることが想定できるのであれば、皐月賞よりは確実にパフォーマンスは上げるし、評価を下げる必要は無いかなと。2歳時に見せていたスピード、瞬発力のイメージが少し薄らいだかもしれないが、基本地力勝負型だと思うので、どんな展開でもやれて不思議ない。皐月賞でリアルもそれなりの持久力は見せているので、同等くらいの評価はできるし、同じ評価なのにオッズに偏りがあるのであれば、サトノを中心にしても良いだろう。