こんばんは。Fです!
新国立劇場バレエ団「ライモンダ」観劇しました。明日、千穐楽ですね。
私は初日の米沢唯さん主演の日と平日6月11日の柴山紗帆さん主演の日を観に行きました。
ライモンダ全幕ってなかなか観ないと思う、というかレパートリーで持っているバレエ団は他にあるのかな?
牧阿佐美版ということなので、牧阿佐美バレエ団はレパートリーにあるのかな?でも日本では、なかなか全幕では観ない演目だと思います。
今回、初めて全幕を観ました。
DVDでは観たことがあるかも?でも記憶にない…。
という感じです。
ライモンダといえば、1幕のベールのバリエーションや夢の場のバリエーションはコンクールでよく踊られますし、3幕のグランパクラシックのみ上演されることもあります。3幕の手打ちのバリエーションは、ライモンダと言えば!という感じで馴染みのあるバリエーションで、部分的にはよく知っているので、全幕の中にどのように組み込まれているのか?というのを楽しみにしていました。
さて、初日。
米沢唯さんは間違いのないライモンダ。
期待通りの安定感でブレのない軸で、もう、さすがです。
ジャン・ド・ブリエンヌは、福岡雄大さんで、最近は小野絢子さんとしか組んでいなかった?ようにも思うので、唯さんと組んでいるのは新鮮でした。でも、お互い新国歴長い?ですよね?
昔は組んでいらしたのかな?
唯さんは年下の方と組むイメージがあって、いつも唯さんがリードしている感じがしていたので、今回の福岡さんとのペアは安心して頼っている感じがして、なんか良かったです。
今後も唯さん&雄大さんペアがあることを期待。
初日のアブデラクマンは中家さんで、似合っているし、ご本人もインタビューで悪役が好き。というようなことをおっしゃっていたので、本当にぴったりだったのだけど!いや、でも、王子も似合うと思いますよ。ジャンでも良かったと思う。中家さん。
中家さんの王子観てみたい。(ただのファンです)
水香さんとくるみ踊っていらしたし!(水香さんのインスタで見ただけだけど…)
他の版のライモンダを知らないから比較はできないのだけど、パンフレットには、他の版ではアブデラクマンがもっと悪い人として設定されている場合もあるけど…というようなことが書かれていて、確かに、今回の牧先生バージョンでのアブデラクマンは、そんなに悪い人ではない?ライモンダ勝手に連れて行こうとしたのは悪いけど、純粋に美しいライモンダのことが大好きで、結婚したくて、オレ王様だから金銀財宝あるぜ、どうだ?って感じの自信家で、お付き?の人々にも信頼されていて。
純粋で熱い男って感じでした。
お付きの人々もライモンダを陥れようとか、そういうことは決してなくて、うちの王様スゴイ人だからきっと幸せになるよ。ぜひ、うちの国に嫁に来なよ!って感じで、ライモンダのこともとても敬っていて。
全然、悪い人感はなかったのよね。強引ではあったけど。
それなのに、突然現れたジャンに殺されるなんて…。
あれは、きっと大怪我しただけだと私は信じている。
だって、人が死んだ後になんかハッピーエンドみたいにライモンダとジャンが寄り添ってるのちょっと信じられなかった。
しかも、殺人犯と結婚するライモンダ…それでいいの!?(怪我だとしても傷害罪…なのだけど)
そして初日は、久しぶりに来日した指揮者のアレクセイ・バクラン氏のファンが居た?登場時の拍手がカーテンコール並みに鳴り止まなかったのだよ。
そんなことも含めて、5月の公演が無観客無料配信公演になったりした後で、コロナ禍の初シーズンラスト演目で、特別な公演だったのかなと思います。
その現場を目撃できたことをバレエファンとして光栄に思います。
そして、6月11日金曜日!平日!柴山紗帆さんライモンダ!
平日だけど観ない訳にはいかないよね。
休むしかないよね。有休(有意義な休暇)取りましたよ。
前日の仕事が思うように行かず、全面的にチームのみなさまにはご迷惑だったと思うんですけど。末端社員は知ったこっちゃないです。休みます。休みました。
紗帆さんのライモンダは、上品でとても丁寧なライモンダ。という印象でした。
紗帆さんはクラシックが似合う印象。白鳥とか観てみたい。
正確に2回転回るところとか、きっちり顔の向きを合わせているところとか、とても丁寧で美しい、はあ…見惚れてしまうライモンダでした。
そして、この日のジャンは渡邊峻郁さん。
渡邊さんは、もうちょっとキャラ濃い役のイメージかな?うむ。
フランツとかロミオとかはとても似合っているけど、なんとなく、ジャンみたいな登場場面も少なくて、特に特徴もない貴族となると…?どうなの?みなさま?
踊りは、素晴らしいと思いますよ。ジャンプも高いしブレもない。その辺はさすがだと思います。
ジャンは、あんまり似合わなかったかなー?(個人の感想です)
アブデラクマンの方が、似合ったかも…と思ってしまった。
初日の福岡さんには、↑の違和感はなかったんですよねー。なんか、なんの特徴もないジャンを正統的にこなしている感じだった。
この辺が、プリンシパルとしての経験の差ですかね?
ところで、あのジャンの肖像画は、本当にあれでいいんですかね?似ても似つかないし…。うむ。
こうして上手な人の踊りを見れば見るほど、発表会とはいえ、自分がバリエーションとか踊っていたのが申し訳なくなります。
手打ちのバリエーションは踊ったことあるのだよね。
ごめんなさい。もう踊りません。
ところで、3幕グランパクラシックのコーダは観ているだけで疲れる踊りナンバー2だと思っている。
ナンバー1は、くるみの雪の場面…。
では。