レトロな未来感がたまらない、機械デッサン展へ! | 西方見聞録(旧パリレポート)

西方見聞録(旧パリレポート)

2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

11月24日(木)
天気:晴れ

パリの地下鉄は
臭くて汚いですが、

時々かなり凝ったデザインの
駅に遭遇するのでびっくりします。

そのひとつが、
北マレ地区にある
「Arts et Métiers」という駅。
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SFチックなデザインの駅です。天井の歯車が、大迫力! ※11号線のホームのみ

寄ってみてみると、
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壁は銅板です。近未来な雰囲気があります(^^)

何でこの駅、こんなお金かけた
デザインを採用しているかというと、
この近くに「フランス国立工芸院」
(科学と産業のための教育機関)
があるため。
※200周年記念に施されたもの

そしてその工芸院に付属して、
工芸博物館も隣接しています。

この地下鉄駅のデザイン、
そのコンセプトは
潜水艦の艦内、とのこと。

何ともレトロな近未来の
イメージですニコニコ

そして、この駅のデザインを手がけたのは、
ベルギーのアーティストである
フランソワ・スクイテン。

彼が描いたデザイン画がこちら。
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おー! 実際の駅とほぼ同じです

いやー、凄い!
かなり忠実にスクイテンの
世界観を現実のものにしたわけです!!

そしていま、
こちらの工芸博物館で
このスクイテン、そして
彼のパートナーであるブノワ・ペータース
(ふたりは共作で漫画などを製作しています)
による、
「Machines à Dessiner」
(マシーヌ ア デスィネ)
という展示会を開催しているというので
行ってみました。
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「Machines à Dessiner」、「機械の描写」という意味です

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こちらが展示会のポスター。
レトロな近未来感が漂います。

ふたりの作品の特徴は
架空の巨大建築物の描写が細密であること。

この展示会では、
主に工芸博物館に展示してある
100年、200年前の機械を
ふたりの世界観でデッサンし
新しい世界観を表現するというもの。

例えばこんな機械から、
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モーターやエンジンなどの機械です

このように、レトロな機械から、
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こんな世界や、
{B37D919F-D7FE-4199-832B-1912C7F52445}
こんな世界を描くわけです

どこかチャップリンの
モダンタイムスのような、
アキラのような、
ナウシカのような、、、
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アールヌーボー × 未来ってこんな感じでしょうか

20世紀初頭の人たちが
思い描いていた未来っぽいと
私は感じますがどうでしょうか。
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ギャラリー・ラファイエットの天井みたいです

アゼルバイジャンのような
近未来よりも

このようなレトロな近未来の方が
体温が感じられて個人的には好きです!