「賢者の石」を探しに、パリで最も古い家へ! | 西方見聞録(旧パリレポート)

西方見聞録(旧パリレポート)

2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

11月21日(月)
天気:雨

パリは2000年の歴史がある街で
古い建物がずーっと残されていますが、
その中で最も古い建物はどの建物か?

それにはふたつの説があり、
一つはマレ地区にある建物。
こちらに関しては以前
すでに書きました。

そして、もう一つの建物が、
こちら!
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マレ地区の北西、ポンピドゥーから少し歩いた所にあります

こちらの建物は
"ニコラ・フラメル"という錬金術師
1407年に建てた建物。
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約600年前の建物です。ニコラ自身はここに住んでおらず、パリに働きに来た人たちに住まいを提供していました

日本は室町時代、
足利義満の時代の建物。
ロマンがありますニコ

そして建物の外壁を見ると、、
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何やら、不思議な文字? 装飾? が描かれています

こちらは、
錬金術、すなわち金銀以外の金属から
金や銀を作り出すための術ですが、

その術を記した暗号? という
らしいのですが、
本当でしょうか。。えー
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建物には、中世フランス語で「この家の建設は1407年。われら男も女も共にこの家に住まいを得て、働きつつ『神の祈り』と『アヴェ・マリア』を唱えまつる」と書かれています

そして、この建物が
歴史的な建物であることを示す
パリ市の歴史案内板も建ててあります。
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ニコラは鉛から金を作り出そうとした裕福な家柄の錬金術師だった、と言っています

彼は錬金で得た財を、
惜しみなく病院や貧しい人に
援助したことでも有名で、

小説「ハリーポッター」に登場する
「賢者の石」を作った人物として、
実名で登場します。


ちなみに「賢者の石」とは、
鉛を金に変える際に使われる
媒介物。

つまり、これがあれば、
億万長者なわけです!

さらに「賢者の石」には
不思議な力があり、
不老不死、すなわち
永遠の命も与える力がある!

そう信じられていたそうです。

その「賢者の石」を
作り出したというニコラが
作った家に行けば、
「賢者の石」を見つけるヒントに
なるかもしれない!!

と、こちらの建物は
現在レストランとして使われているので
入ってみましたニコニコ

中に入ると、
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おー、綺麗なレストランです!

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キョロキョロしましたが、錬金術師の家という雰囲気はありません

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壁に絵が掛けられていました。彼がニコラです!

料理は20ユーロ(約2200円)で
メインとデセールが楽しめます。
※平日ランチのみ

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アミューズ・ブーシュ。前菜はクリームチーズのムース

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メインは鴨肉です

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デセールは柚子のクレームとフランボワーズのアイスです

うーん、さすがフレンチ!
美味しかったです!!

ちょっと贅沢なランチですが、
錬金術師の家だし、、と自らを納得させ
肝心の「賢者の石」を見つけようと
キョロキョロするも

当たり前ですが何も
それらしきものはありませんでした。。

ただ一点!
こども向けには
「ハリーポッター」メニューが
用意されています(^^)。


約600年前の家で
食べられるというのも
なかなかの体験ですし、
木組みの雰囲気もいいので、

パリにお越しの際は
ぜひお勧めしたいレストランで
あります!!