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寛解生活(急性骨髄性白血病闘病記)

原題:「入院生活」
2011年7月、急性骨髄性白血病で入院。寛解導入療法、3回の地固め療法を受け、2012年2月に退院。2012年4月に職場復帰。通院にて維持療法継続中。
治療や入院生活、退院後の生活のことなどを書いています。
Twitter: @RickPennyroyal

熱は下がりましたが、抗生剤の点滴は続いています。

今朝、点滴がうまく入らなくなり、またもや点滴針差替えに。残念無念。

点滴針を刺すのは研修医の先生のことが多いですが、やはり器用さが出ますね。医学部の入試では、学科だけでなく手先の器用さもチェックした方がいいかもしれない。

それにしても、プロフェッショナルって大変ですね。何にでも初めてということはあるのに、お客さんの前では初めてとか慣れてないとかいえないですから。慣れてるフリして練習あるのみ。がんばれ、研修医の先生方。(職種は違うけど、僕も、病気から復帰したら、久しぶりで慣れませんとか忘れましたとかいえないんだろうなあ。)

ところで、医師の友人いわく「病気になるなら、研修医が慣れてきた秋から冬ぐらいがいい。」、、、そんなの選べるかっ。

10月に入り、外は随分涼しく(寒く?)なったようですね。病院の中は気温一定なので、それとは関係ないですが、4日前から熱が出てしまいました。しんどかったですが、今朝ようやく復活しました。

今回の地固めでは、白血球が最も減ってる時期には熱が出たりその他のトラブルもなかったのですが、いよいよ白血球が増え始めるぞというところで熱が出てしまいました。

熱が出始めると、がんばってくださいとか、手洗いうがいに注意してくださいとかいわれます。当たり前ですよね。しかし、ひねくれた性格のせいか、「怠けてたわけでもないし、手洗いうがいは完璧にやってたし、熱が出るのはどうしようもないじゃないか。」とちょっとムッとしてしまうのです。

そんな中、一人の看護師さんは、今回熱が出たことについて、ただ「いやー、ショックですねぇ。」とだけいいました。そうそう、そうなんです。がんばってたし、たまたまかもしれないけど順調にきてた。にもかかわらず熱が出て、落ち込んでたんです。よく分かってくれてるなと思いました。

今回の熱の元となった菌との戦いは、(主観的なイメージですが)抗生剤の点滴で次第に拮抗、やがて白血球が徐々に増えて均衡をやぶり、昨晩から勝利へ一直線です。

めでたし、めでたし。

前編で、白血病の化学療法は抗がん剤の注入と体の回復というサイクルを繰り返すと書きましたが、サイクルが進むごとに楽になるわけではありません。2回目が何事もなく順調にいっても、3回目に感染症にかかってしまい、つらい思いをするかもしれません。また、抗がん剤や薬による負担が蓄積して内臓が悪くなってしまうこともあります。

これは最後のサイクルまで同じことですので、治療がひととおり終わって退院しても、必ずしも完全に元気になったというわけではありません。また、入院中はあまり体を動かしていないので、日常生活に必要な筋力もかなり落ちていると思います。白血病は治っても体全体はヘトヘトの状態で退院するのです。

前編でも書きましたが、入院というと、最初が重篤でだんだん良くなって元気になって退院というのが普通のイメージだと思いますが、白血病の場合、このように実際の進み方はかなり違います。

最後に、白血病はそれ自体は痛くも痒くもないのですが、治療は痛いことの連続です。骨髄穿刺、中心静脈カテーテル(CV)の挿入、点滴針の挿入、点滴の漏れ、日々の採血、、、(こうやって書き並べると、刺されてばっかり!)。また、痔や腰痛などの持病が悪化することもありますし、虫歯や歯槽膿漏になり(白血病の治療と平行してゆっくり治すわけにいかず)歯を抜かないといけない患者さんもいるようです。

このような実際を少しでも知っていてもらえると有難いですし、私たち患者の方も周囲に率直に伝えられるよう工夫できればと思います。