お日柄もお天気もよくないのに 忙しい神社の一日  ~手先が器用じゃなくっちゃ務まらない~ | 今日の恵み  維摩会 春秋館の恵み

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  👐お日柄もお天気もよくないのに 忙しい神社の一日👐         ~手先が器用じゃなくっちゃ務まらない~

 

 

梅雨に入り、朝から雨模様のお天気です。

特別にお日柄もいいわけではないので、

今日は、のんびりした一日かしら、

などと思っていたら、

神社の社務所は、なにやら忙しそうです。

 

夏祭りの、夏越の祓いがもうすぐだったのです。

 

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注連縄(しめなわ)などに垂れ下がっている、

白いギザギザの細長い紙を、

紙垂(しで)といいます。

『神道辞典』には、次のように説明されています。

 

「榊(さかき)の枝や串などに垂らす紙片や布などのこと。

注連縄につけたものも紙垂と呼ぶ。

古くは木綿を用いたが、現在は紙片が一般的である。

また、紙片の断ち方と折り方には、いくつかの形式、流派がある。

 

現在では祓い具の一部となることが多いが、

そのほかに、

紙垂を注連縄に垂らして神域や祭場などに用いた場合は、

聖域を示す象徴となる。

相撲の横綱は、土俵入りの際、

紙垂のついた注連縄を化粧まわしの上につける。」

 

維摩会 春秋館には、

大きな茅の輪が作られていて、茅の輪くぐりができます。

その茅の輪の上には、紙垂をつけた注連縄がめぐらされています。

これも聖域を示しているにちがいありません。

 

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巫女さんたちは、社務所の机に向かって、

一生懸命に、紙垂を作っています。

小さいものは、半紙の16分の一の大きさの紙で作ります。

そこに、カッターで切り目を入れて、折り返していくのです。

これは、手先が器用じゃないとできないなぁ、と思い、

次々と紙垂を作っていく巫女さんたちに、感心したのでした。