👐お日柄もお天気もよくないのに 忙しい神社の一日👐 ~手先が器用じゃなくっちゃ務まらない~
梅雨に入り、朝から雨模様のお天気です。
特別にお日柄もいいわけではないので、
今日は、のんびりした一日かしら、
などと思っていたら、
神社の社務所は、なにやら忙しそうです。
夏祭りの、夏越の祓いがもうすぐだったのです。
**********
注連縄(しめなわ)などに垂れ下がっている、
白いギザギザの細長い紙を、
紙垂(しで)といいます。
『神道辞典』には、次のように説明されています。
「榊(さかき)の枝や串などに垂らす紙片や布などのこと。
注連縄につけたものも紙垂と呼ぶ。
古くは木綿を用いたが、現在は紙片が一般的である。
また、紙片の断ち方と折り方には、いくつかの形式、流派がある。
現在では祓い具の一部となることが多いが、
そのほかに、
紙垂を注連縄に垂らして神域や祭場などに用いた場合は、
聖域を示す象徴となる。
相撲の横綱は、土俵入りの際、
紙垂のついた注連縄を化粧まわしの上につける。」
維摩会 春秋館には、
大きな茅の輪が作られていて、茅の輪くぐりができます。
その茅の輪の上には、紙垂をつけた注連縄がめぐらされています。
これも聖域を示しているにちがいありません。
**********
巫女さんたちは、社務所の机に向かって、
一生懸命に、紙垂を作っています。
小さいものは、半紙の16分の一の大きさの紙で作ります。
そこに、カッターで切り目を入れて、折り返していくのです。
これは、手先が器用じゃないとできないなぁ、と思い、
次々と紙垂を作っていく巫女さんたちに、感心したのでした。