憧れの 見返り美人 だったのに   ~昔のお宝 今のお宝 お宝事情~ | 今日の恵み  維摩会 春秋館の恵み

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      🖼️ 憧れの 見返り美人 だったのに 🖼️                   ~昔のお宝 今のお宝 お宝事情~

 

 

引っ越しの準備ができない、と嘆いていた神社のお兄さん、

なんとか引っ越しできました、と

様子を話してくれました。

 

大きなお宅らしく、

納戸、があって、そこには、

昔のお宝がいっぱい入っていたそうです。

昔のお宝が、今のお宝になるのかどうか、

そんな、お宝事情を話してくれました。

 

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おじいちゃんの時代からの、切手収集の趣味。

納戸には、その時代からの切手がたくさん残されていたそうです。

ところが、

今は額面通りの価格にもならないものもあるそうです。

神社のお兄さんも切手収集の趣味があり、

小学生のころには、高くて手が出なかった、見返り美人の一シートも、

古物商では、引き取ってくれないのだそうです。

市場にたくさん出回っていること、

コレクターが少なくなっていることが、その原因だそうです。

 

そして、文学や百科事典や評論家などの全集もの。

これは、どこでも引き取ってくれないそうで、

憧れだった××全集も、今では邪魔になっているだけ、なのだそうです。

 

一方で、おばあちゃんが、グラム数百円で買った金のネックレスや指輪、

もちろん貨幣価値も変わっていますが、

これは、しばらく持っていようかなぁ、金は値上がりしているし・・・、とのこと。

 

古い家具や道具も、

引っ越し先には、納戸のようなゆとりはなく、処分せざるを得ないようです。

 

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特定の何かを集めるコレクターの心理は、

維摩会 春秋館で学ぶ仏教の教えでは、

そのものへの執著(しゅうじゃく)心、になるのかもしれません。

 

とはいえ、

伝統的なものや芸術品には、大きな価値があります。

いわゆる価格、という価値以上のものがあります。

実家のものであれば、思い出というものも詰まっていることでしょう。

 

住宅事情から、いろいろと処分しなければならなくなった神社のお兄さんですが、

どこかで誰かに持っていてもらえるといいなぁ、と思うのです。

趣味の品は、好みが合う人に譲ったり、

昔ながらの家具や道具などは、思いのほか丈夫で長持ちして、

重宝することも多いように思うのでした。