おねえちゃん⇒おばちゃん⇒おばあちゃん ~呼び方を変える時~
職場の20代の男性が、
自分が若い頃は・・・、と言うのを聞いて、
私たち、おばちゃん、おばあちゃん?組は、思わず顔を見合わせました。
その雰囲気を察したのか、
いやぁ、もう、おっさんですよ、と笑っていました。
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学生のころ借りていたアパートには、
一画に美容室があって、子供さん二人の若いご夫婦がお店をやっていました。
毎日顔を合わせるうちに、親しくなりました。
子供さんは、赤ちゃんと三歳になったばかりの女の子です。
その三歳の女の子は、私を見つけると、
私の苗字を、〇〇さ~ん、と呼びながら、走ってきました。
美容室の常連さんたちにも、皆苗字で話しかけていました。
ある時、お母さんから、こんな話しをお聞きしました。
常連のお客さんは長い付き合いなので、
最初に、おにいちゃんやおねえちゃんと教えてしまうと、
年を取ってきたときに、そぐわなくなってしまいますよね。
とはいえ、おじちゃんおばちゃんに、いつ変えたらいいのか、微妙です。
だから、主人とも考えて、最初から名前で呼ぶように教えることにしたんですよ。
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年を重ねることは、
子供のころは成長と言いますが、いつからか老化になります。
どちらも同じことと、
維摩会 春秋館でお話をお聞きしていると思えるのですが、
言葉のもつ雰囲気が違うのは否めません。
おねえちゃんからおばちゃんへの変化は、どこか老化の感じが漂います。
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そのアパートに住んでいた時、赤ちゃんとも仲良くなりました。
会った時はまだしゃべれませんでしたが、
お母さんが言うには、
○○(私の苗字)さんは? と尋ねると、
上を指さすのだそうです。
私は美容室の上の階に部屋を借りていました。
私のことを、名前と一緒に理解し、覚えてくれたのでしょう。
三歳の女の子が、きちんと苗字で話しかけてくることに、
少し不思議な感じがしていましたが、
苗字を使って覚えてもらうのもいいなぁ、と思ったことを、
懐かしく思い出しました。