26日までお彼岸です ~向こう側の岸ってどこ?~
今年は、9月20日から9月26日までが、お彼岸です。
その真ん中の秋分の日、9月23日が彼岸の中日(ひがんのちゅうにち)と呼ばれます。
春分の日の時も、同じになります。
****************
彼岸とは、向こう側の岸、という意味ですが、
仏教では、
理想の世界
迷いの此岸(しがん)に対し、さとりの世界
生死の海を越えたさとりの岸
ニルヴァーナの境地
無為の岸
を意味しています。
こちら側の迷いの岸から、
向こう側のさとりの岸をさしていうのが、彼岸です。
お彼岸の間に、
お寺では、彼岸会(ひがんえ)と呼ばれる集まりが営まれます。
在家の人は、お墓参りをし、
僧侶から読経やご法話をいただきます。
春分の日と秋分の日は、昼夜の長さが同じになる時です。
このことから、
お釈迦様がお説きになられました 中道(ちゅうどう) の教えに通じる日と考えられました。
そして、仏道修行として、彼岸会が定められたそうです。
彼岸会は、聖徳太子(574-622) の頃から始まったとも言われています。
(参照 『広説佛教語大辞典』)
****************
郷里では、
お彼岸の中日には、お墓参りに行き、
おはぎをいただく風習があります。
維摩会 春秋館で、仏教の教えを学ぶようになるまで、
お彼岸の時にはお墓参りに行く、としか思っていませんでした。
仏教修行の目指すところが、彼岸なのだと、初めて知りました。