逃げる間もなく被弾した、血がこびり付いたコンクリート、ささやかな楽しみはささくれて復讐を誓う棘となり争いに絡みつく、断ち切ることさえできず永遠を感じさせる地獄と変化して、許されるはずのない贖罪を繰り返すのでした。
毒気を帯びた言葉を浴びる、反吐が広がるフロアー、囁く声は脳内で反響してほんの数秒で中枢神経に到達、全身に行き渡る頃には殺意となる、悪意からは逃れることができず永遠に苦しみ続ける、癒されるこのない傷を抉り続けるのでした。
逃すはずがないハンター、札束の帯封をきるハサミ、呪縛はさらにこんがらがって誰が何を呪っているのか理解できなくなる、理不尽なクレームが進化してテクノロジーを築き上げると、解けるはずのない方式で端数を切り捨てていくのでした。
甘く感じた血液、垂れ流される汚物、罵り合う光景を嘲笑うのが楽しみ、炎症を起こした心の内壁を愛撫するのは孤独な私、断ることができないまま受け容れる嘘、永遠なんてないくせに、また争いを産み続けるのでした。
