跡について、 | watabeのブログ

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日記で御座います。

 

うすら積もった雪に誰かの跡がついていて、ずっと向こうへ続いているので、それが何だか気になって、一人向こうを眺めていると、橙色に染まる空、段々世界が色付いて、誰かの跡を隠してしまうのでした。

 

薄く積もった粉雪は朝の光を反射して一層白く輝きだすと、ずっと突っ立ていた私の息を白く白く濁らせて、まだ生きていることを思い知らせてくれるので、何処までも広がる青空に、眩しく刺さる冬の日差しを顰めた顔で睨んでおりました。

 

そっと雪を踏みしめて私の跡を刻んでみると、すっと現れる黒いソコ、アスファルトの表面が面倒臭そうに表れては、またお前かなんて囁くと、黒く黒くテカり出すアスファルトの道が何処までもうねりだしてしまうのでした。

 

うすら積もった雪が溶け出して、ずっと向こうへ続いてた誰かの跡が消えてしまうと、何だか全てが憎らしくて、お前の所為だと誰かを呪うと、黄昏色に染まる空、段々世界が傾きだして、全てが転がり垂れてくと、全ての色が交じりだし、世界は真っ暗闇に変わってしまうのでした。

 

ちらちらとまた雪が降り始め暗闇にうっすら広がると、誰かの跡がずっと続いていて、それが何だか呼んでいるようで、一人跡を追ってみると、漆黒に渦巻くソコの中、誰かがソコでじっと私を待っておりました。


 

よくわかりませんが、
そんな日もあるのでしょうか、
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